お墓の掃除に必要な道具ややり方を解説。きれいに保つ方法も教えます!
久しぶりにお墓参りにきたら、墓石や周囲がずいぶんと汚れていた。そんな経験がある人は多いことでしょう。お墓は屋外にあるため、どうしても雨風などで汚れやすくなります。「墓石の掃除をしたいが、方法が分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、今回は墓石をはじめとする墓地の掃除方法を紹介します。
この記事を読めば、お墓の掃除方法に悩むことはありません。お墓の汚れに悩んでいるという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.お墓につく汚れとは?
墓石には、以下のような汚れがつきます。
- 水あかや黒ずみ
- コケ・カビ
- シミ
- 虹彩現象(こうさいげんしょう:黒御影石など色の濃い墓石限定で起こる。墓石に油膜のような汚れがつく)
- 鳥のフンなど
- 経年劣化による汚れ
また、墓地全体ではホコリ・落葉・草木などが原因の汚れがつくことが多いでしょう。
2.お墓の掃除方法
この項では、お墓の掃除方法を詳しく解説します。
2-1.墓石の掃除道具
墓石は、以下のような道具を用いて掃除を行います。
- やわらかいスポンジや毛先のやわらかいブラシ、古歯ブラシ
- メラミンスポンジ
- ぞうきん
- 墓石用洗剤(酸性・塩素系の洗剤は墓石が変色する恐れがあるので使わない)
- バケツ
2-2.墓石の掃除方法
墓石は、基本的に水で掃除を行います。水をつけたブラシやぞうきんで墓石を磨いてください。文字の隙間などは古歯ブラシが便利です。しつこい汚れは墓石用の洗剤を使うか、メラミンスポンジを使いましょう。ただし、力まかせにこすりすぎると墓石をいためる可能性があります。金タワシなどは使わないようにしましょう。また、花筒や線香入れなども取り外して洗ってください。掃除が終わったら、水滴をぞうきんやタオルで丁寧にぬぐいましょう。水滴が残っているとシミなどの原因になります。
2-3.お墓全体の掃除方法
お墓全体の掃除としては、以下のようなものがあります。
- 落葉をはく
- 草取り
- 敷地に樹木がある場合は、伸びた枝の剪定(せんてい)
- 玉砂利(たまじゃり)などの洗浄
墓地の広さや形、管理形態によって必要な掃除が異なるため、可能ならば管理者と相談しながら掃除を行ってください。
2-4.お墓の掃除はいつ行う?
通常、お墓の掃除はお盆・お彼岸などお墓参りをする前に行ったり、お墓参りのついでに行ったりします。お参りのついでに掃除をする場合は、時間に余裕をもって行きましょう。掃除だけを行う場合は、汚れてもいい服装をしてください。夏でも長袖で、軍手や帽子もつけましょう。
また、台風の後や夏草の時期・落葉の時期などは、お墓のある場所によっては掃除が必要です。
2-5.お墓の入念な掃除が必要なとき
家族が亡くなり、お墓に遺骨を納めるときや、法要などで親族総出でお墓参りをする前は、入念な掃除を行いましょう。必要ならば、お墓掃除を専門に行う業者に依頼すると便利です。
3.お墓をきれいに保つ方法
お墓をきれいに保つには、お墓参りや掃除の後で水を丁寧に拭きとりましょう。水滴が残っているとカビやコケが生える原因になります。また、お供えものはそのままにせずに持って帰ることが大切です。お供えものをお墓にそなえっぱなしにしておくと、カラスなどが荒らしたり、サビや汚れがシミになって残ったりしてしまうことがあります。
さらに、お墓を選ぶ際、管理がしっかりとした墓地を選べば落葉掃除や剪定(せんてい)の苦労がなくなることもあるでしょう。
4.お墓掃除に関するよくある質問
Q.新しい墓石のほうが汚れにくいというのは本当ですか?
A.はい。新しい墓石には防汚コーティングを行えるので、古いものに比べると汚れにくいでしょう。
Q.経年劣化はどうしても避けられませんか?
A.はい。墓石は時間がたつほど汚れが取れにくくなります。
Q.お墓掃除をプロに依頼するとどのくらいの費用がかかるでしょうか?
A.1万円代~が相場ですが、見違えるほどきれいにしたい場合は5万円前後かかるケースもあります。
Q.お墓掃除にかかる時間はどのくらいでしょうか?
A.墓地の広さや汚れ具合にもよりますが、最低でも1時間はかかると思っておくといいですね。
Q.お供えものは持ち帰るということですが、お花も持ち帰ったほうがいいでしょうか?
A.そうですね、可能ならば持ち帰ることをおすすめします。花筒の水が腐ったり、花が枯れたりしても汚れの原因となるでしょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回はお墓掃除の方法について解説しました。墓石は、やわらかいブラシやタワシで磨くだけでもある程度きれいになります。1年に2回程度でいいので、掃除をしましょう。また、なかなか墓参りに行くことができない場合は、掃除をしなくてもきれいに保てるように工夫をしたり、便利屋などに通常の掃除を依頼するのがおすすめです。なお、専門の業者に依頼する場合は時期に気をつけましょう。お盆やお彼岸の前は混みあいます。