洗濯物が乾かないときはどうする? 部屋干しするときのコツをご紹介

梅雨の時期は雨が続き、洗濯物が乾かないことが多いものです。冬場も気温が低いため、厚手の生地だと乾かないことがあります。また、共働きで夜しか洗濯できないという家庭では、部屋干しすることが多いでしょう。洗濯物を素早く乾燥することができれば、家事に費やす時間も短縮できます。生乾きによる臭いやカビに悩まされることもあるため、部屋干し対策はきちんと行わなければなりません。実は、洗濯物の乾きが悪いのは、環境の影響を大きく受けているためです。洗濯物が乾かない原因や対処法などを覚えておき、部屋干しするときの参考にしてください。

  1. 洗濯物が乾かない環境について
  2. 洗濯物が乾かない場合の対処法
  3. 洗濯物の乾かし方
  4. 洗濯物が乾かないときによくある質問

この記事を読むことで、洗濯物が乾かない理由がよく分かります。また、時短につながる洗濯や乾燥の仕方も理解できるでしょう。部屋干しで困っている方は必見です。

1.洗濯物が乾かない環境について

洗濯物が乾かないときは、干している環境に問題がないかを確認しましょう。また、乾かないときによくある困りごとをご紹介します。

1-1.乾かない環境とは?

洗濯物が乾かない理由は、3つの環境が関連しています。気温・湿度・風です。気温は高いほど、洗濯物の水分の蒸発を促すので乾きやすくなります。冬より夏のほうが乾きやすいのは、気温が高いからです。また、空気中の水分量が多いと湿度が上がります。そもそも洗濯物には多くの水分が含まれているため、湿度が高い環境だと水分の逃げ場がなくなり、乾きにくくなってしまうでしょう。気温と湿度に加え、風の有無も乾燥に与える影響は大きいのです。風があれば空気は自然と循環します。風は、洗濯物の水分を外部へ逃がす役割を担っているため、空気が循環しない無風の状態だと乾燥が遅れてしまうのです。また、生地の種類によっては、乾きにくい素材もあります。厚手のデニムやタオルなどは、薄手のものに比べて乾きにくいでしょう。

1-2.乾かない場合の困りごと

洗濯物が乾かないと、臭いやカビなどの発生が懸念されます。生乾き臭は独特の臭いで取れにくいものです。カビが生えてしまった場合は、やむなく処分せざるを得ないこともあるでしょう。臭いやカビの発生を防ぐためにも、部屋干しや乾燥のコツをしっかり押さえておくことが大切です。

2.洗濯物が乾かない場合の対処法

洗濯物が乾かないのは、環境が影響しているとお伝えしました。洗濯や乾燥のポイントをしっかり理解し、実践してみましょう。

2-1.洗濯のポイント

乾かないときは、洗濯機をうまく使うといいでしょう。洗濯機は脱水機能だけを使うことができます。通常コースで洗濯後、脱水だけをもう1回行い、洗濯物の水分をなるべく少なくする方法です。脱水時に乾いたタオルを1枚入れれば、洗濯物の水分をより多く吸着することができます。洗濯を水で行っている場合は、ぬるま湯に変えてみてください。洗濯物の温度が上がり、水分の蒸発が早くなるため、乾燥速度が上がります。ぬるま湯は汚れを分解する力があるので、乾燥以外でのメリットも得られるでしょう。30〜40℃くらいのぬるま湯がおすすめです。

2-2.乾燥のポイント

洗濯物を干すときは、通気のいい場所を選んでください。湿気は下のほうに溜(た)まる性質があるため、なるべく高い場所を選んで干しましょう。洗濯物は距離を取り、すき間を作って干すように心がけてください。また、厚手の生地を連ねて干した場合、通気の維持が難しくなるため、厚手と薄手を交互にかけるようにしましょう。裏返して吊(つる)す方法も、乾燥速度を上げるポイントです。

2-3.乾燥のアイデア・便利グッズなど

部屋干しするときは、なるべく通気のいい、湿気がこもらない場所を選びましょう。浴室は湿気対策が施されているため、部屋干しに最適です。室内で干す場合は、エアコンや扇風機を活用し、風を洗濯物にあてるようにすると乾きが早くなります。洗濯物全体に風が届くように設定しましょう。除湿機なども併用し、室内の湿気を取り除きながら乾燥する方法がおすすめです。

3.洗濯物の乾かし方

屋外で洗濯物を干す場合のポイントをまとめました。乾きにくい生地を干すときのコツも覚えておきましょう。

3-1.屋外で干す場合の方法・ポイント

屋外で洗濯物を干す場合は、雨よけ対策をしっかり整えておきましょう。屋根や雨よけカーテンなどがあれば、雨が降っても濡(ぬ)れる心配は少ないものです。また、物干しを設置するときは、なるべく高いところに配置しましょう。本来は日光にあてることが理想ですが、薄日の場合は洗濯物が重ならないように吊(つる)し、通気の維持を心がけてください。

3-2.部屋干しする場合の方法・ポイント

既述したとおり、部屋干しする場合は浴室が最適です。室内に干すときは湿気のこもりやすい窓付近は避け、扇風機やエアコンの風があたりやすい場所に配置しましょう。除湿機も併用し、室内に洗濯物の湿気がこもるのを予防する対策も有効です。素早く乾かしたいものがある場合は、角ハンガーに洗濯物を吊(つる)し、外周をバスタオルなど通気性のいい素材で覆います。ドライヤーの風を洗濯物全体に満遍なくあてていけば、洗濯物の乾燥を促すことができ、時間短縮につながるでしょう。

3-3.乾きにくい生地の場合は?

デニム・柔道着・毛布など厚手の生地は、なかなか乾かなくて困るものです。縫い目部分は特に生地が厚めになっているため、いつまでも湿った状態が続きます。厚手の衣類は裏返しにし、なるべく空気に触れるようにしましょう。ハンガーを2つ使い、生地が密着しないようにすれば、空気に触れる部分が多くなり、乾燥時間を短縮できます。また、毛布の場合は、物干しを2つ用意し、M字を描くように広げてみてください。すべての面が空気に触れ、湿気がこもるのを防ぐことができます。

4.洗濯物が乾かないときによくある質問

天候が優れないときは、洗濯に関する悩みが多く出てきます。質問集で疑問を解決してください。

Q.除湿機を使う場合はどのようなものを選べばいいのか?
A.衣類乾燥モードがあるタイプがおすすめです。除湿を開始すると、湿度は下がっても室温が上がるタイプの除湿機もあります。使用する環境に応じ、適切な方式を選ぶようにしてください。

Q.部屋干しするときは、部屋の扉を閉めたほうがいいのか?
A.エアコンや扇風機を使う場合は、扉を閉めたほうが効率よく乾かすことができます。ただし、洗濯物同士が触れ合わないよう、間隔を取るように注意しましょう。

Q.冬で気温が低い場合はどうすべきか?
A.エアコンで温度調整をしましょう。ストーブを使う場合は、洗濯物の落下などによる火災に十分注意してください。冬場は湿度が低いため、室温を上げるだけで乾燥スピードが上がります。試してみましょう。

Q.乾燥機でまとめて乾かす方法はいいのか?
A.乾燥機は、短時間で乾燥できるとても便利なアイテムです。しかし、まとめて詰め込んで使うのは避けましょう。乾燥機の容量は、7割程度の分量が適切です。中には、乾燥機に対応していない素材もあります。また、厚手のものと薄手のものが混在してしまうと、乾燥にムラが出る可能性もあるでしょう。素材や生地をよく確認してから使用してください。

Q.晴れる日にまとめて洗濯してはいけないのか?
A.梅雨など雨の多い時期は、晴れ間が少ないものです。洗濯物がどんどん溜(た)まってしまい、一気に洗濯すると干す場所がなくて困ることがあるでしょう。また、洗濯物には汚れが付着しており、長く放置した場合に臭いが発生することもあります。少ない量をこまめに洗濯したほうが、部屋干しでも乾きやすく、臭いの心配もないでしょう。

まとめ

いかがでしたか? 雨が多い時期や気温が低い時期は、洗濯物が乾かないという悩みが出てきます。洗濯物が乾かない理由は、気温・湿度・風が関連しているのです。まず、乾かない原因を探り、洗濯物を干す環境を改善しましょう。部屋干しの場合、エアコンや扇風機の風を利用すれば乾きやすくなります。洗濯物が触れ合わないように間隔をあけ、通気の維持を心がけることも大切です。裏返しにすれば、縫い目の部分も乾きやすいでしょう。洗濯物を早く乾かすコツを覚えておき、家事の時間短縮につなげてください。