雨の洗濯は憂鬱! 洗濯物の干し方と素早く乾燥を終えるコツをご紹介

雨の日は、洗濯物が乾かなくて困りますよね。日本は、梅雨や秋雨など、季節によって雨に悩まされることがあるため、雨天時の洗濯物を乾かす方法を覚えておくことが大切です。家族の人数が多い場合、洗濯物をいつまでも溜(た)め込んでおくわけにもいきません。こまめに洗濯をしたほうが、乾かしやすいからです。雨のときは洗濯物をどこへ干すべきか、効率のいい乾かし方などを覚えておきましょう。

  1. 雨天時の洗濯方法
  2. 雨天時の洗濯・乾かし方
  3. 雨天時の洗濯でよくある質問

この記事を読むことで、雨天時の洗濯についてよく分かります。屋外へ干すべきか、室内干しをするべきか迷っている方は必見です。雨天時の乾かし方に関するコツをしっかり理解しておきましょう。

1.雨天時の洗濯方法

雨が続く梅雨などは、洗濯をどうするかで悩むことが多いと思います。また、干し場所も迷うところです。雨天時の洗濯方法やポイントなどをご紹介します。

1-1.洗濯のポイント

梅雨の時期などは、洗濯をつい後回しにしてしまうことがあります。晴れ間があるときに、まとめて洗濯すればいいという考え方を持っているからです。しかし、梅雨の時期は高温多湿であるため、汗や汚れが衣類に付着します。洗濯物を溜(た)め込んだ場合、汗染み・汚れ・臭いが定着してしまうでしょう。雨天時の洗濯は、少しずつこまめに行うのがポイントになります。特に梅雨の時期は、毎日洗濯するのが理想です。また、洗濯物の乾きを早くするため、脱水時間を長めに取るか、2回脱水を行うなどの方法も取り入れてみてください。室内干し向け洗剤も市販されていて、湿気が多い時期は洗濯物の生乾き臭を防いでくれる便利なアイテムです。雨天時は上手に活用しましょう。

1-2.雨でも屋外に干すべきか? 室内干しか?

雨でも洗濯物を屋外に干している家庭を見かけますよね。屋外に干せば、雨で濡(ぬ)れる可能性があるときに、なぜ屋外干しをするのでしょうか? 実は、雨天時でも屋外干しをして、ある程度乾かすことができます。なぜなら、屋外は空気の対流があるため、洗濯物を取り囲む空気中の水分が飽和するまでの間は、乾かすことができるからです。ベランダに雨よけが設置されている場合は、洗濯物に雨が直撃することがありません。マンションでも、上階のベランダ部分が屋根のような役割となり、雨よけ代わりとなります。なるべく雨のあたらない場所に物干しを設置し、ある程度乾くまでは屋外干しをする方法がおすすめです。とはいえ、湿度が高い日は乾きにくい傾向にあります。大雨の日も、屋外干しはできません。屋外干しで乾かないと判断した場合は、脱水をしっかり行ってから、室内干しを行うといいでしょう。

2.雨天時の洗濯・乾かし方

雨天時でも屋外干しができるとお伝えしました。洗濯物の乾かし方にはポイントがあります。干すときのコツや乾かし方のアイデアを覚えておきましょう。

2-1.乾かし方のポイント

まず、雨の降り方をしっかりチェックしましょう。風が強く、雨が吹き込むような場合は、屋外干しは避けるようにしてください。また、ベランダに雨よけが設置されていない場合もやめましょう。雨水が洗濯物に直接あたり、洗濯物が汚れてしまう恐れがあります。
屋外干しをするときのポイントは、空気の対流をうまく利用することです。洗濯物の間に風が通るように、洗濯物同士をくっつけず、間隔を空(あ)けて干してください。また、湿気を含む空気は、下方に溜(た)まりやすい傾向があります。高い場所に干すことで、乾きやすい環境にすることができるため、物干しを上のほうへ設置するようにしましょう。

2-2.乾かし方のアイデア

雨天時に限らず、短時間で洗濯物を効率よく乾かすポイントがあります。裏返しに干す・ハンガー干しを活用することです。裏返して干した場合、生地が重なっているポケット部分や縫い目もしっかり乾きます。ハンガー干しは、洗濯物同士の間隔を空(あ)けるときに便利です。高い位置にも干しやすいので、ハンガーを活用しましょう。型崩れも防止できます。角ハンガーを利用するときは、薄手のもの・厚手のもの・丈が長いもの・丈が短いものと、交互になるように干してください。似たようなものを連ねてしまうと、空気の通り道を塞いでしまいます。干す順番も意識してみましょう。

2-3.乾燥機について

乾燥機は、短時間で洗濯物を乾かすことができるため、雨天時は大活躍します。屋外干しができず、室内干しの生乾き臭を避けたいときは、乾燥機を活用しましょう。とはいえ、乾燥機は電気代がかかる・洗濯物の縮みが気になる・1回で乾かすことができる量が少ないなどのデメリットもあります。薄手のものと厚手のものを同時に入れると、乾きムラが出てしまうことがあるので注意してください。乾燥時間が同じくらいのものだけをまとめて乾燥機に入れるなど、乾燥機の使い方も見直してみましょう。

2-4.扇風機などの使い方

扇風機は、室内干しの生乾き臭を予防し、素早く乾かしてくれる便利なアイテムです。何も使わずに室内干しをした場合に比べ、扇風機を使った室内干しは3倍のスピードで乾燥を終えることができるというデータがあります。扇風機がない場合は、部屋の空気の循環に使うサーキュレーターでも代用可能です。扇風機の風は、「弱」で問題ありません。洗濯物を物干しにかけ、洗濯物全体に満遍なく風をあててください。屋外干しと同様に、洗濯物の間隔を空(あ)けるのが、早く乾かすポイントです。全体に風が行き渡るように、扇風機の首を振るように設定してください。

2-5.室内干しの場合は窓辺に干さないこと

室内干しをするスペースがない家庭だと、窓辺に干してしまうことがあります。しかし、窓辺は湿気が高いため、なかなか乾かすことができません。風呂場は湿気を逃がしやすい環境なので、風呂場で干すようにしましょう。また、扇風機の併用は忘れずに行ってください。風呂場で干す場合は、丈夫な突っ張り棒を物干し代わりに使うと便利です。

3.雨天時の洗濯でよくある質問

雨天時の洗濯は、乾かない・洗濯物が溜(た)まる・干す場所がないなど、困ることが多いものです。質問集を参考にしてみてください。

Q.ベランダに屋根がない場合はどうすべきか?
A.ベランダの状況にもよりますが、屋根を後付けすることができます。ホームセンターなどで市販されているものを、自分で取り付けることが可能です。風などで煽(あお)られてぐらつかないよう、しっかり固定してください。安全面を考えれば、本職の大工さんなどに設置してもらったほうがいいでしょう。

Q.室内干し向け洗剤にはどのような成分が含まれているのか?
A.室内干し向け洗剤には、抗菌剤が含まれています。というのは、生乾き臭の原因が雑菌の繁殖によるものだからです。雑菌の繁殖を抑え、臭いの発生を防ぐ効果があるため、雨天時の洗濯には室内干し向け洗剤が適しているでしょう。

Q.アイロンも雨天時の洗濯には役立つもの?
A.2回脱水をした後、アイロンをかけてから部屋干しをする方法も取り入れられています。アイロンの熱で湿気が飛ぶため、乾きやすくなるでしょう。ただし、素材によってはアイロンを使うことができないので注意してください。

Q.除湿機も部屋干し対策には有効なのか?
A.除湿機は、乾燥機より光熱費が安くて便利です。最近の除湿機には、衣類乾燥モードが搭載されているものもあるため、室内干しの際に役立つでしょう。除湿機と扇風機を併用すれば、より早く乾かすことができます。

Q.雨天時の洗濯には、風呂の残り湯を使わないほうがいいというのは本当か?
A.はい、本当です。風呂の残り湯には、皮脂や髪の毛が含まれており、雑菌の繁殖を招きやすく、生乾き臭の発生を後押しします。雨天時は、晴れのときより雑菌の繁殖が起こりやすいため、残り湯を使わず、きれいな水で洗濯をするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 雨天時の洗濯は、乾きにくくて困りますよね。つい洗濯物を溜(た)め込んでしまうことがあるでしょう。しかし、こまめに洗濯をし、少ない量を干したほうが効率よく乾かすことができます。また、2回脱水をすることは、乾燥しやすい状態にすることができるので、ぜひ実践してみてください。屋外干し・室内干しのどちらも、洗濯物の間隔を空(あ)けて干すことがポイントです。室内干しの場合は、扇風機をあてれば、早く乾かすことができます。雨天時の洗濯方法や乾燥のコツを覚えておき、洗濯物に関する悩みを解消しましょう。