タイヤを保管する方法は? 主なポイントと注意点を詳しく解説!
「予備のタイヤを保管したいけど、どんな場所を選ぶとよいのだろう」「タイヤを次に使用するまで、状態よく保管する方法を知りたい」とお考えではありませんか? タイヤは大きくて重さがあるので、保管場所の確保も大変ですよね。それに、保管する前にどんな準備が必要か、どんな点に注意するべきかなど、分からないことも多いでしょう。
そこで今回は、タイヤの保管について詳しく解説します。
この記事を読むことで、タイヤを保管するポイントや注意点がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.タイヤを保管するときの注意点
最初に、タイヤを保管するときに注意するべきポイントを見ていきましょう。
1-1.横置きにする
タイヤを保管するときは、横置きにすることが原則です。横置きにすることで、安定した状態で保管することができます。保管スペースが狭いなどの理由があっても、立てて置かないようにしましょう。タイヤを立てて保管すると、下部がへこんでしまうことがあります。また、不安定なので保管中に転倒する可能性もあるでしょう。
1-2.タイヤワックスを使わない
タイヤを保管する際に、タイヤワックスを使わないことも大切です。タイヤワックスを保管時に使用すると、反対にタイヤの素材が劣化することがあります。特に、相性が悪いタイヤワックスを使用した場合は、タイヤの表面がひび割れたり軟化したりすることがあるので注意しましょう。
2.タイヤを保管する前の準備
タイヤを保管する前に必要な準備を詳しく見ていきましょう。
2-1.水洗いで汚れを落とす
タイヤを保管する前に、水洗いをして土や砂などの汚れをよく落としましょう。スポンジやたわしを使用すると、細かな溝に入った汚れもキレイになります。水洗いだけで落ちない汚れは、タイヤ用中性洗剤を使っても構いません。汚れが落ちたら、水で洗剤成分をよく流しましょう。洗い終わったら水分をよく拭き取り、完全に乾かしてください。
2-2.スタッドレスタイヤは空気圧を減らす
スタッドレスタイヤを保管するときは、空気圧を減らしておくとよいでしょう。通常、スタッドレスタイヤはホイールを付けたまま保管することになります。そのため、減圧しておいたほうがタイヤの素材が劣化するのを抑えることができるからです。目安として、通常の半分程度に減圧しておくとよいでしょう。
2-3.タイヤ専用カバーを使用すると安心
タイヤを保管するときにタイヤ専用カバーを使用すると、ホコリや湿気からタイヤをガードしてくれます。特に大切なタイヤや、保管場所の条件が心配なときなどにもおすすめです。タイヤのサイズに合ったカバーを用意して、装着してください。サイズが合わないカバーを無理やり装着すると、タイヤに余計な圧力がかかって変形することがあります。
3.タイヤを保管する場所の条件は?
タイヤを保管する場所の条件を詳しく見ていきましょう。
3-1.直射日光が当たらない
タイヤの保管場所は、直射日光が当たらないことが条件です。直射日光が当たると、タイヤの素材が劣化してしまい、表面がひび割れたり変形したりすることがあります。屋外なら常に日陰になる場所がおすすめです。屋内に保管する場合でも、直射日光が当たらないことを確認しておきましょう。保管場所に窓があるときは、念のためカーテンをかけるのもよい方法です。
3-2.湿気がこもらない
タイヤを保管するには、湿気がこもらないことも必要です。湿気は、タイヤの素材が劣化したりカビが繁殖したりする原因になります。また、ホイールを付けたままタイヤを保管した場合は、サビが出る可能性もあるでしょう。次に使うときまで状態よく保管するためにも、風とおしがよい場所か空調管理で除湿できる場所を選びましょう。
3-3.十分な広さがある
タイヤを保管するために十分な広さがあることも条件の一つです。タイヤを置くためのスペース以外に、出し入れをスムーズにするためにもある程度の余裕が必要になります。通気性を確保するという意味でも、タイヤを保管するときには広めのスペースを確保してください。
4.トランクルームやタイヤ保管サービスに預けるのもおすすめ
タイヤは、トランクルームやタイヤ保管サービスに預けるのもおすすめです。
4-1.トランクルームやタイヤ保管サービスに預けるメリットは?
トランクルームやタイヤ保管サービスに預けると、以下のようなメリットがあります。
- タイヤ専用の収納場所を確保できる
- 空調管理が行き届いた環境で保管できる
- 必要に応じて出し入れできる
- タイヤ保管サービスは月額1,000円前後~利用できることが多い
- トランクルームはタイヤ以外の不用品も同時に保管できる
ただし、タイヤ保管サービスはカーディーラー・タイヤ販売店・ガソリンスタンドなどが行っていることから、購入者・利用者限定などの制限がかかることがあります。新規購入やサービスの利用を伴わない場合は、トランクルームの利用が現実的になるでしょう。
4-2.信頼できるトランクルーム業者の選び方
トランクルーム業者を選ぶときは、以下のような条件を満たすところにすると安心です。
- 豊富な実績がある
- 便利な立地にある
- 必要に応じて現場見学できる
- 見積もりは無料
- リーズナブルで明確な料金システム
- 掃除や空調管理が行き届いている
- セキュリティーがしっかりしている
- 契約期間中は都合のよいタイミングで出し入れできる
- 顧客からの評判がよい
- スタッフの対応が丁寧で親切
4-3.トランクルーム業者との契約の流れ
トランクルーム業者との契約の流れは、以下を参考にしてください。
- 希望条件に合うトランクルームをネットなどで探す
- 気に入った物件があったらトランクルーム業者に問い合わせる
- 必要に応じて現地見学を行う
- 業者から契約条件などの説明を受け、問題がなければ契約を申し込む
- 必要書類を提出して契約審査を受ける
- 審査が通過した後で初期費用を支払い、正式に契約する
- 業者からトランクルームのカギを受け取って利用開始
5.タイヤの保管に関するよくある質問
最後に、タイヤの保管に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。
Q.タイヤを4本平積みにして保管してもよい?
A.おすすめしません。タイヤは重さがあるため、4本平積みした場合は、一番下になるタイヤに大きな負荷がかかるからです。変形などのダメージが起きる原因になるので、平積みは2本までにしておきましょう。なお、タイヤラックを使用すると、1本ずつタイヤを保管しやすくなり便利です。
Q.タイヤを保管すべきか処分すべきか迷うのですが?
A.以下を参考に判断してください。
- 素材の傷みや劣化がひどい:処分
- 溝のすり減りがひどい:処分
- 近日中に車を買い替える予定がある:処分
- タイヤを買い替える予算がない:保管
- 今後確実に使う予定がある:保管
Q.タイヤ保管サービスに預けたタイヤが不要になったときはどうする?
A.業者に連絡して廃棄してもらいましょう。通常は廃棄手数料がかかるので、業者に確認してみてください。
Q.長期保管後のタイヤを再使用するときの注意点は?
A.以下の点に注意してください。
- 空気をきちんと入れて正常圧に戻す
- ざっとホコリを払ってから外観を目視し、ひび割れなどの劣化がないかチェックする
- そのほかに気になる点がないか確認する
再使用に不安があるときは、販売店などに聞いてみることをおすすめします。
Q.トランクルームは無職でも借りることができる?
A.保証人を付ければ借りられることが多いでしょう。詳しくは、業者に確認してみてください。
まとめ
今回は、タイヤの保管について詳しく解説しました。予備のタイヤやオフシーズンのスタットドレスタイヤなどを保管するときは、直射日光が当たらず湿気がこもらない場所を選びましょう。保管前にきちんと洗浄してよく乾かすなどの準備も必要です。また、スタッドレスタイヤは減圧しておくことをおすすめします。なお、タイヤの保管場所に困るときは、タイヤ保管サービスやトランクルームの利用を考えてみるとよいでしょう。