トイレに尿石がつく原因は? 除去方法や普段からできる予防法を紹介

トイレの尿石は、悪臭の原因となるため、定着する前に取り除くことが大切です。とはいえ、落とし方が分からない・自分で取り除くのが難しいなどの場合もあるでしょう。尿石除去に役立つアイテムや業者の活用法などを覚えておくと安心です。

本記事では、尿石の落とし方などをご紹介します。

  1. 尿石とは?
  2. 尿石がつく原因は?
  3. 尿石除去に役立つアイテム
  4. トイレの尿石を落とす方法
  5. 自分で尿石を落とすことができない場合は?
  6. トイレの尿石を防ぐ方法
  7. トイレの尿石でよくある質問

トイレの尿石は、定期的な掃除をするとともに、普段から予防することが大切です。尿石の防ぎ方も覚えておきましょう。

1.尿石とは?

そもそも、尿石とはどのようなものなのでしょうか? 成分などをご紹介します。

1-1.カルシウム

尿石とは、尿中にあるカルシウムのことを指します。頑固にこびりついてしまうのは、空気と触れて炭酸ガスと化学反応を起こし、便器内で固まってしまうためです。

1-2.アンモニアも含まれている

尿石には、アンモニアも含まれています。そのため、尿石が付着すると悪臭を放ち、トイレ全体にアンモニア臭が漂ってしまうのです。便器内に黄ばみが残ることもあります。

1-3.配管のつまりも誘発する

尿石は、便器内に汚れを残すだけでなく、配管の中までこびりついてしまい、つまりを誘発するケースもあるので注意が必要です。配管まで尿石が及ぶと、掃除をしても臭いを解消できない場合があります。

2.尿石がつく原因は?

尿石は、なぜ便器内に付着してしまうのでしょうか? 原因を考えていきます。

2-1.掃除不足

掃除をこまめに行っていない場合、尿石が付着して取りにくくなってしまいます。トイレを使ったらすぐに掃除をするなどの習慣を身につければ、尿石が頑固な汚れになる前に取り除けるでしょう。

2-2.洗剤の種類が適切ではない

洗剤の種類が適切ではない場合、尿石は付着したまま残ってしまいます。尿石はアルカリ性です。中性洗剤では落とすことができないため、サンポールなど酸性の洗剤を使って落としましょう。

3.尿石除去に役立つアイテム

尿石除去に役立つ便利なアイテムをご紹介します。

3-1.尿石除去洗剤

尿石に特化した除去洗剤を使うと、すっきりと落とすことができます。ジェル状・液状・泡状などがあるため、使い勝手がいいものを選んでください。ジェル状の洗剤は、洗剤成分が定着して浸透しやすいため、つけ置き洗いをしたいときにも便利でしょう。ただし、臭気が強い性質があるので、換気をしっかり行い、手袋やマスクを装着して掃除をしてください。

3-2.酸性洗剤

酸性洗剤なら、アルカリ性の尿石を中和して取り除くことができます。サンポール・酸性トイレクリーナーなどが、代表的なトイレ用酸性洗剤です。刺激が強いため、窓や扉は開放し、十分に換気をしながら使用してください。

3-3.重曹・クエン酸

重曹やクエン酸も、尿石除去に役立ちます。100均でも購入できるのがメリットです。重曹とクエン酸は、単独で使うより、組み合わせて使うといいでしょう。発泡作用により、頑固にこびりついた尿石を柔らかくして落とす効果が期待できます。

3-4.耐水サンドペーパー

耐水サンドペーパーで、尿石をこすり取る方法もあります。ただし、サンドペーパーで便器を傷つける恐れがあるため、1000番や1500番など目が細かいものを選びましょう。また、頑固にこびりついて落ちない尿石の部分だけ、800番など粗めのサンドペーパーを用いるのもおすすめです。

4.トイレの尿石を落とす方法

トイレの尿液を落とす方法をご紹介します。

4-1.洗剤をかけたらしばらく放置する

尿石除去洗剤や酸性洗剤をかけたら、しばらく放置して柔らかくなるのを待ちましょう。洗剤をかけた後、トイレットペーパーで覆うと、洗剤成分がしっかり浸透します。こすり洗いをし、水でしっかりすすいでください。

4-2.クエン酸と重曹を組み合わせた掃除方法

大さじ2程度のクエン酸を、200ml程度の水に溶かしてスプレーを作りましょう。尿石がある部分に吹きつけます。クエン酸水をかけた場所に重曹をふりかけ、30分ほど時間を置いてください。便器内の水たまり部分も同様の手順で行いましょう。重曹を加えると発泡作用が起こります。泡立って尿石が溶けたら、ブラシでこすり洗いをし、水でよくすすいでください。

5.自分で尿石を落とすことができない場合は?

尿石が頑固に残ってしまい、自分で落とすことが難しい場合は、業者に依頼する方法も検討してみましょう。

5-1.水回りに特化した業者がおすすめ

尿石の掃除は、ハウスクリーニング業者の中でも、水回りに特化したところがおすすめです。水回りは頑固な汚れが多く、通常の掃除では落とすことができません。とはいえ、強い洗剤を用いると色落ちや材質の劣化などが起こります。水回りの掃除実績が豊富な業者であれば、適切な方法で尿石を取り除いてくれるでしょう。

5-2.費用はかかっても確実に掃除ができる

プロの業者に依頼した場合、掃除費用はかかっても、確実に掃除ができます。尿石だけでなく、黄ばみなどもすっきり落とすことができるでしょう。尿石が配管内にまで及び、つまりが発生している場合でも、プロの業者ならすぐに解消してくれます。尿石や尿石によるつまりがなくなれば、不快な臭いもなくなるでしょう。

6.トイレの尿石を防ぐ方法

トイレの尿石は、普段から防ぐことが大切です。尿石の予防法をご紹介します。

6-1.こまめに掃除をする

尿石予防で最も重要なのは、こまめに掃除をすることです。使ったら掃除をするのが望ましいでしょう。とはいえ、頻繁に掃除が難しい場合もあります。少なくとも、週1回は掃除をしっかり行ってください。ゆとりがある場合は、3日に1回を目安に掃除を実践しましょう。

6-2.尿石対策グッズを活用する

市販の尿石対策グッズを活用する方法もあります。便器内にスタンプ状のジェルを設置したり、タンク上部に置いたりするだけで、難しい操作は必要ありません。トイレを流すたび、自動的に洗浄成分が流出し、尿石を溶かしてくれます。ただし、洗剤成分が少なくなったら、新しいものに交換が必要です。

6-3.トイレの使用後は適量の水を流すこと

トイレの使用後は、適量の水を流して便器内をきれいな状態で維持しましょう。少量の水では、尿などの汚れを十分に落とすことができません。また、アンモニア臭を感じたら、放置せずしっかり掃除をしましょう。

7.トイレの尿石でよくある質問

トイレの尿石に関する質問を集めました。

Q.尿石がこびりつきやすい場所とは?
A.便器のふち裏です。ブラシが届きにくいため、頑固にこびりついてしまいます。こすり洗いをする際は、細めのブラシなどを使い、隅々まできれいにしてください。

Q.尿石を除去するのに、カビキラーは有効か?
A.あまり効果が感じられないでしょう。カビキラーの漂白成分で表面は白くなりますが、こびりついた尿石を落とす効果はありません。また、トイレは狭い空間であるため、カビキラーの臭気で体調不良を起こす場合があります。尿石除去洗剤などの安全性が高いものを使用しましょう。

Q.軽石で尿石除去はできるのか?
A.はい、できます。ただし、軽石は便器を傷つけやすい素材であるため、なるべく目立たない場所で試してから使いましょう。強い力でこすらず、部分的に使うよう心がけてください。

Q.プロの業者に尿石除去を依頼した場合、費用はどのくらいかかるのか?
A.業者によって費用は異なります。4,000〜1万円程度が相場でしょう。出張費用が別途かかる場合もあります。依頼前に見積もりを出してもらい、複数の業者を比較してください。費用だけでなく、サービス内容やアフターフォローなどもチェックしましょう。

Q.普段のトイレ掃除では、どんな洗剤が尿石予防に役立つのか?
A.アルカリ性の尿石を溶かすため、酸性のトイレ洗剤を使って掃除しましょう。ただし、便器の素材によっては、酸性洗剤の使用を控えるよう推奨している場合があります。取扱説明書が手元に残っている場合は、注意事項を一読しましょう。

まとめ

トイレに付着する尿石は、頑固にこびりつき、黄ばみや悪臭の原因となります。こまめに掃除をし、定着をする前に取り除くことが大切です。こびりついてしまった尿石は、酸性洗剤やクエン酸などを使って落としましょう。普段からできる予防法を実践し、尿石の定着を防いでください。