片付けはできることから始めよう! 持続可能なルール・基本
お部屋をキレイにしたいけど、うまく片付けられない。片付けができない方の典型的なパターンではないでしょうか。
理由の1つに、上手な片付け方を知らないことがあると思います。片付けは、簡単なようで簡単ではありません。でも、ルール・基本を知れば、驚くほど能率が上がるのものです。習得すること自体は、それほど難しいことではありません。問題はいかに継続するかです。
上手に片付けて、快適な生活を送りたい。そんな方にぜひ読んでいただきたいものです。
1.片付けができない理由
片付けができない理由はさまざまだと思います。苦手な人たちにはある特徴があり、大きく5つに類型化できるでしょう。自分は片付けられない性格だとあきらめずに、特徴を知り反面教師にすることで、上手な片付けができるようなるはずです。
1-1.そのうちやるさ
「今度の休日にやろう」「いや月末に」というように、どんどん先送りするパターンです。一気にやろうとしても、結局は息切れして挫折してしまっています。遅くなればなるほど、やる気はうせてしまうものです。
1-2.もったいない。いつか使うはず
これもよくあるケースではないでしょうか。物を大切にすることは尊いことです。でも、いつか使うはずと思いながら、いつも収納の奥に眠ったままになっていませんか?使わなければ無駄な物と同じです。
1-3.無計画にしまい込んでしまう
一見すると片付いているように見えますが、しまい込んだ物の中には無駄な物が多く含まれているものです。自分でも何をどこにしまったのかがわからなくなってしまい、いざ使おうとしても探すことさえ困難になってしまっています。
1-4.収納を増やす
物が増えた際に、片付けできない人が陥りがちな行動があります。それは物を減らすではなく、収納を増やすことです。これでは際限なく物が増えていき、生活するのも大変になってしまいます。
1-5.相手にも自分にも言い訳をする
「どうして片付けないの?」と聞かれると、「これが自分の生活スタイルだから」とか「この方が落ち着く」と言い訳をする例です。本当は自分でも「片付けないと・・・」と内心で思っているのに、妙な理屈をつけて自分自身を納得させていませんか?
2.片付けが身につく考え方
考え方といっても、とくに難しくする必要はありません。言われてみれば「なるほど」と納得するものばかりだと思います。大変なのは理解することではなく、行動に移して実践することです。簡単なようですが、大変さを実感する人は多いでしょう。でも、ぜひとも考え方を変えていただきたいものです。
2-1.片付けの動機づけを!
自分は片付けが苦手だと思っている人も、本心はキレイな部屋に住みたいはずです。そんな人は、きっかけがあれば行動に移せるのではありませんか?動機は何でもいいと思います。たとえば、「知り合いを部屋に招きたいから」でも構いません。自分でできる理由を見つけることをお勧めします。
2-2.義務ではなく習慣に
片付けを義務だと考えてしまうと、気が重くなったり億劫(おっくう)になってしまうものです。義務ではなく生活スタイルの一部と考えてはどうでしょうか?おそらく習慣として定着すると思います。自分が理想とする生活空間をイメージしながら、それに近づく取り組みをしていただきたいものです。
2-3.捨てる勇気をもとう
スペースの大小はあっても、収納には限界があります。物を大切にすることと、何でも取っておくことを混同していませんか?重要は視点は「使えるか使えないか」ではなく、「使うか使わないか」。心を鬼にしてでも、使わない物は思いきって捨てる。その覚悟と勇気が必要です。
2-4.片付けの4動作を明確に
片付けには4つの動作があると言われています。外に「出す」、必要な物と不要な物に「分ける」、捨てたりあげたりして「減らす」、収納場所へ「しまう」の4つです。この4工程を定期的に実行しましょう。
3.片付けで押さえておくべき基本ルール
片付けには基本ルールがあります。これを学ぶことで上手な片付けができ、より整理整頓されて使いやすくなるはずです。基本ルールは、わかっているようで意外に気づかないこともあります。快適に生活していくために、ぜひとも基本ルールを押さえておきたいものです。
3-1.毎日、こまめな片付けを
片付けの王道というべき基本中の基本です。10分でも15分でもいいでしょう。大切なことは、毎日続けることです。たとえば就寝前というように、毎日、決まった時間に片付けをして一日を終える。これを生活の一部にすれば、習慣として根付くはずです。
3-2.収納場所を決めておく
何でも無計画に収納していたため、いざ使おうと思ってもどこにしまったのかわからなくってしまった。経験者は多いと思います。日用品はここ、ワンちゃんのおもちゃはあそこというように決めておくようにする。使う場合に便利ですし、使い終わったあとも手早く収納でき、片付けがスムーズで散らかりにくくなります。
3-3.原則は今ある器での収納
物が増えていくと、どうしても収納を増やすことを考えがちです。余裕があれば別ですが、限られたスペースを有効に活用するには、増えたらその分を減らすこと。現在ある収納スペースに収めることを原則にすべきです。
3-4.不要な物は捨てる
不要な物は捨てるのは当たり前だと思うのですが、部屋の中には意外に不要な物が残っているものです。難しいのは、「必要か不要か」「捨てるか残すか」。その判断基準です。入手困難な物や大切な思い出の品は残すべきでしょう。逆に、いつでも入手できる物、いつか使うかもと悩んだ物は、思いきって捨てることがポイントです。捨てるだけでなく、リサイクルに売ったり、オークションに出す方法もあるでしょう。あるいは不用品回収業者に依頼すれば、大量に効率よく処分できて助かります。
3-5.床やテーブルに物を置かない
小物類や雑誌などが代表的ですが、使った物を床やテーブルの上に放置していませんか?小物類なら専用の収納ボックス、雑誌ならラックというように、所定の場所に必ず戻すことを励行してください。
3-6.理想の姿を把握しておく
基本ルールとはやや意味が異なりますが、きちんと収納された状態を把握しておくことも大切です。収納ルールの1つに総量規制という考え方があり、7:5:1が理想的だと言われています。見えない収納(押し入れやクローゼット)には容量の7割、見える収納(本棚や食器棚)は5割、見せる収納(こだわりの品などの収納場所)は1割というルールです。参考になると思います。
4.持続可能な片付け
基本ルールで、毎日のこまめな片付けの必要性を指摘しました。これを否定するようですが、持続可能な片付けのためには、毎日ではなくまとめて一気にやるという発想の転換も1つの方法だと思います。理想は毎日。でも、「性格的に毎日はムリ」と、最初からあきらめる人も中にはいるでしょう。無理にやって挫折しては意味がありません。基本ルールを最初からすべて守ることにこだわる必要もないと思います。自分ができることを、まず1つでも守り、少しずつ増やして習慣づけていけばいいのです。「無理せずできることから」。挫折せず長続きする片付けの秘けつです。
5.キレイな部屋を維持するコツ
せっかく片付けても、すぐに元通りに散らかってしまうと悩んでいる人もいるでしょう。もしかしたら、片付け終わったところで満足していませんか?キレイな部屋を維持するためにはちょっとしたコツがあります。
5-1.毎日コツコツと
片付けの基本ルールと同様に、キレイな部屋を維持するためにも一番のポイントです。
5-2.使ったら元に戻す
部屋が散らかるのは、使った物をそのまま放置するからです。あとでしまえばいいと考えていると、どんどん散らかっていきます。片付けるのもめんどうになってしまうでしょう。使い終わったら、すぐに元の場所に戻すことが原則です。
5-3.3割くらいは余裕をもたせる
目いっぱい詰めていると、取り出しや収納が大変なだけでなり、つい出したままになりがちです。欲しかった物を購入したときに、使っている物を捨てなければならないことも出てくるでしょう。つねに3割くらいの余裕はもっておきたいものです。
まとめ
この記事では、片付けの基本ルールを中心に紹介しました。
- 片付けができない理由
- 片付けが身につく考え方
- 片付けで押さえておくべき基本ルール
- 持続可能な片付け
- キレイな部屋を維持するコツ
以上のことを理解し行動することで、片付け上手でいつもキレイな部屋を維持できるのではないでしょうか?片付けを単に整理整頓のためでなく、快適な生活を送る生き方という観点からとらえたいものです。