ブロック塀の作り方を知りたい! DIYでも挑戦できる?
DIYで挑戦してみたい工事のひとつにブロック塀作りがあります。庭作りで小さなブロック塀を作りたいこともあれば、しっかりと家の敷地の境界に作りたいケースもあるでしょう。失敗しないDIYのために、ブロック塀の作り方を基礎からご紹介します。
1.ブロック塀を作るために必要な道具・材料
1-1.ブロック塀作りで必要な道具
ブロック塀で最も重要なのは基礎部分です。基礎がしっかりしていなければ、ブロック塀はぐらぐらで弱くなります。そのため、基礎を掘るためのスコップが最初に使う道具です。また、鉄筋を加工するために鉄筋用のカッターも必要でしょう。
鉄筋は、あらかじめホームセンターで切ってもらうこともできますが、自分で加工するほうが便利です。ハッカーと呼ばれる鉄筋をしばるための道具と結束線も買いましょう。また、モルタルを扱うときのコテも忘れないでください。モルタル工事にはバケツやゴム手袋も必要です。水平をとるための水平器や糸も忘れてはいけません。ブロック塀を加工するために、サンダーもあるとよいでしょう。
1-2.ブロック塀作りで必要な材料
まずは、どの範囲にブロック塀を積み上げるのか、高さはどれほどにするかを決めます。ブロック塀全体のサイズに応じて、必要な材料の量は変わるでしょう。工程の順序から言うなら、まず、基礎に敷き詰める基礎砕石が必要です。15センチメーターの深さに敷き詰める分の砕石を購入しましょう。
また、基礎部分のコンクリートを流すために、型枠を作る必要があります。型枠のための材料と流しこむコンクリートが必要です。縦の鉄筋はブロック塀2個おき、横の鉄筋はブロック塀2段おきに入れます。そのため、ブロック塀の長さと高さに応じた鉄筋を購入しなければいけません。ブロックも距離とサイズに合わせた量を購入しましょう。ブロックは横筋用を買ってください。
1-3.ブロック塀作りはひとりでできるのか
ブロック塀作りで1番大変なのは穴掘りです。だれか手伝ってくれる人がいれば助かります。次に大変なのは材料の購入でしょう。ブロック塀の量、鉄筋の量、モルタルの量によっても違いますが、すべてをひとりで運ぶのは骨の折れる仕事です。ブロックを積む作業そのものは、ひとりでも十分にできます。とはいえ、黙々と作業をするのもつまらないものです。また、休むのを忘れて作業をするなら、疲れ切ってしまいます。プロの職人も必ず休憩時間を定期的とるものです。休憩時間を楽しみながら作業しましょう。
2.ブロック塀の作り方
2-1.しっかりと設計をする
ブロック塀の作業を始める前に、最も大切なのはしっかり設計することです。設計しなければ必要な材料もわかりません。古くから大工職人は「段取り8分仕事2分」を心得にしています。つまり、大工の仕事のうち、準備が8割を占めているというわけです。
もちろん、費やす時間のことではなく、重要さの点を言っています。ブロック塀作りもまさにそのとおりです。大きさ、設計、強度、基礎などすべてをしっかり計画しましょう。ブロック塀はI型と呼ばれる直立型や逆T型やL型と呼ばれる基礎を横に伸ばす設計など、基礎的なデザインもさまざまです。求められる強度と地盤の状況を確認して決めましょう。
2-2.ブロックを積む前に
ブロックを積む位置に15センチメーター以上の深さの穴を掘ります。その後、水平を確認しながら型枠を作り、基礎砕石を敷き詰めてください。地盤がやわらかすぎるなら、もっと深く掘り、基礎砕石を深くしましょう。型枠の中に鉄筋を組んでいきます。基礎部分から鉄筋が飛び出たかたちになるでしょう。
その後、基礎砕石の上40センチメーターの高さになるように基礎コンクリートを流しこみます。鉄筋がまっすぐに上に伸びるよう支えをつけてください。基礎が固まるのを3日ほど待って、いよいよブロック積みの開始です。
2-3.ブロック積みとモルタル入れ
あらかじめ基礎コンクリートには縦の鉄筋を入れているはずです。鉄筋を穴に通しながら、1段ごとにブロックを積み上げます。つなぎ目にモルタルを盛ってください。段のすべてのブロックを積んだなら、2段ごとに横筋を入れましょう。横筋を入れたあとに、縦の鉄筋が入っている穴にモルタルを流しこみます。この作業を続けて最後まで積み上げていくわけです。
3.ブロック塀のDIYで失敗しないために
3-1.水平の取り方はしっかりと
水平をとるのはブロック塀作りの基本です。型枠を作るときやコンクリートを流すとき、ブロックを積み上げるときには、必ず水平を確認しましょう。もちろん、水平をとることには垂直になっているかどうかの確認も含みます。ブロックの積み上げで水平がおかしいときは、ゴムハンマーで軽くたたき、モルタルの積み上げ具合で調整してください。
3-2.失敗したときのデメリットも考えよう
ブロック塀は安全確認が最重要です。水平や垂直がしっかりとれていなければ、地震や劣化で塀が崩れる危険もあるでしょう。人が巻き込まれるなら大事故にもなりかねません。そのため、基礎工事からしっかりと安全性を確かめて工事しましょう。ブロックを積み上げてから失敗に気がついても、固まったセメントを壊す以外に修正方法はありません。そのためにも事前の設計と準備にじっくり時間をかけましょう。
3-3.部分的にプロに依頼するのもおすすめ
ブロック塀の基礎部分は、しっかりとした外構工事です。後悔しないためにも、外構工事部分はすきなく施工するべきでしょう。そのため、基礎コンクリート工事部分をプロに依頼するのもひとつの方法です。または、ブロック塀の工事すべてをプロに依頼し、化粧モルタルだけを自分で施工するのもよいでしょう。
まとめ
ブロック塀のDIYは、しっかりした設計が何より大切です。道具をそろえるのも意外と費用がかかります。プロにお願いする部分と自分で行う部分を上手に分けるのも、賢いDIYの方法です。安全面を優先して考えましょう。外構工事のプロに相談すれば、実際的なアドバイスももらえます。