注文住宅のトラブルを避けるために知っておきたいこと~よくあるトラブル例~
自分たちの理想をそのまま築き上げることができる「注文住宅」。
いつか注文住宅で幸せな生活を過ごしたい…と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近、注文住宅のトラブルが相次いでいるので注意しなければなりません。
新築をスムーズに建てるためには近隣関係や購入時の注意点など把握することが大切です。
注文住宅で失敗しないためにも注文住宅でよくあるトラブルや回避する方法を「知識」として身につけてください。
1.注文住宅とは
注文住宅とはどのような住宅なのか把握し、実際に起きたトラブルをチェックします。
事前に起きたトラブル例を把握しておけば未然に防げるでしょう。
失敗しないためにも基礎知識は必要です。
1-1.こだわりを反映した住宅
注文住宅は完全オーダーメイドになります。
新築のすべてを自分たちの希望通りにしたい人にはオススメの住宅となっており、こだわりが最大限反映されるでしょう。
間取りから考えていくので時間はかかりますが、自由度が高いので自分たちの理想としている家づくりができると好評です。
こだわりを持っている人の中にはとことん時間をかけて業者と話し合いながら家を建てる人もいます。
こだわりをとことん追求する分、どうしても建築上できないところも出てくるでしょう。
デザインや間取りを変更する際はそのたびに費用を確かめなければなりません。
注文住宅は自由度が高いからこそ、注意点も多いのです。
本当に信頼して依頼できる業者でなければ、さまざまなトラブルも起きるでしょう。
では、実際に起きたトラブルについて一緒にチェックします。
1-2.予定していた工期より大幅に遅れる
注文住宅はとても時間がかかるものです。
緻密にスケジュールを練っていかなければ大幅に遅れるでしょう。
実際に起きたトラブルでは、予定した工期スケジュールを大幅に過ぎてもまったく住宅が完成する様子は見えず、そのままホテル暮らしを余儀なくされたという家族もいました。
問題は建築家と業者のスケジュール調整に乱れが生じたことで、工事もうまく進めなかったようです。
ホテル代はかかりますし、引越し予定日も再び設定しなくてはなりません。
ほんの少しでもスケジュールに乱れが生じれば工程通りにはいかないものです。
業者・建築家と依頼主、お互いが気持ち良い関係で工事をしていかなければなりませんね。
注文住宅を建てる際は、事細かにスケジュールを立てることが大切でしょう。
1-3.近隣住民とのトラブル
注文住宅を建てる際、もっとも多いトラブルが「近隣住民とのトラブル」です。
新築を建てる環境が集合住宅地で周りにほかの家がある場合、近所への配慮を心がけることが基本的なマナーになっています。
業者はしっかり近隣住民の方に挨拶をし、依頼主本人も直接顔を合わせて工事の旨を伝えていかなければなりません。
しかし、その挨拶がきちんとできていなかったせいでトラブルに発展してしまうのです。
また、工事中できるだけ破片や染料が周りに飛び散らないように工夫することも大切でしょう。
近隣住民と建設中にトラブルになれば、せっかく新築が完成しても今後生活し辛くなってしまいます。
快適に過ごすためにも近隣住民への配慮は必要不可欠です。
業者に依頼する際は、しっかり配慮をしてくれるところかどうか確認しなければなりませんね。
2.トラブルが起こる理由
2-1.業者との確認ミス
上記で紹介したトラブルのほかにもたくさんありますが、なぜトラブルが起きてしまうのでしょうか。
その大きな理由は「業者との確認ミス」にあります。
注文住宅は依頼主のこだわりを反映し、理想を形にした住宅です。
業者側は依頼主の希望を聞き入れながら、現実的に可能かどうか見極めていかなければなりません。
土地の状態や周辺環境、気候・気温、日当たりや風通しなどさまざまなことを考えながら間取りを決めていくのです。
依頼主と業者との間がしっかり信頼できる関係性でなければスムーズに進みませんし、お互いの確認ミスで失敗する恐れもあります。
「自分はうまく伝わったはずだと思っていたのに業者には伝わってなかった」ことが多いので気をつけてください。
業者としっかりコミュニケーションを取り、変更点があるたびに確認しなければなりません。
2-2.業者の経験不足や想像力の欠如
トラブルが起こる理由はもうひとつ挙げられます。
それは「業者の経験不足と想像力の欠如」です。
注文住宅を考えている人のほとんどは一般の知識しか持っていないので、業者の力を借りながら理想の住宅を形にしていきます。
しかし、依頼主の大きな力となる業者側の知識がなく、経験不足、想像力が欠けていると意味がありません。
実際に注文住宅の経験がない業者に依頼してしまい、注文住宅に失敗した人もたくさんいます。
悪質業者も増えてきているので注意しなければなりません。
できるだけ注文住宅の経験がある業者、想像力が豊富で知識も情報力も十分に持っている担当者かどうかチェックしてください。
自分たちが安心して任せられる業者でなければ失敗する可能性が高いでしょう。
3.トラブルを回避する方法
3-1.しっかり業者を打ち合わせをする
トラブルを回避する方法は、先ほど説明したトラブルが起こる理由を見れば分かるでしょう。
注文住宅はなおさらのこと、しっかり業者と打ち合わせを重ねていかなければなりません。
間取り、設計、見積もり、工事過程、工期スケジュールなどなど話し合うことはたくさんあります。業者は依頼主の意見を取り入れながら現実的な住宅を提案するでしょう。
しかし、依頼主の希望ばかり聞いて何も提案してこない業者は信用できません。
打ち合わせをしながらお互いの意見を交わすことで素敵な注文住宅が建てられることを忘れないでください。
そして、打ち合わせで注意しておきたいことがもうひとつあります。
それは「見積もりの確認」です。
変更するたびに見積もり、費用が変わるでしょう。
後で「ここはこうだった」とトラブルのないように、変更時ごとに見積もりを確認することが大切ですよ。
手間がかかるから面倒と思うかもしれませんが、手間をかけるからこそ満足のいく新築が完成します。
3-2.工事中も自分の目で確認する
トラブルを回避するためには工事中も自分の目で確認する必要があります。
自分が指示した通りになっているかどうか、理想通りの間取りかどうかチェックし、何か疑問点があればその場で業者と話し合ってください。
そのように進めていかなければ完成した時に不満がたくさん残ってしまいます。
工事中に指摘することですぐに変更できますし、トラブルも避けられるでしょう。
定期的に工事中は通い、常に工事過程を確認することです。
確認した時、証拠を残すため写真で撮影すると良いでしょう。
写真を見ながらおかしいところがないかどうか、後でゆっくり調べられます。
4.まとめ
注文住宅のトラブルについて説明しましたがいかがでしたでしょうか。
トラブルを回避するためには、どのようなトラブルが起きているのか知り、未然に防いでいかなければなりません。
- こだわりを反映した住宅
- 予定していた工期より大幅に遅れる
- 近隣住民とのトラブル
- 業者との確認ミスが原因
- 業者の経験不足や想像力の欠如
- しっかり業者と打ち合わせをする
- 工事中は自分の目で確認する
以上のチェックポイントを踏まえたうえで注文住宅を建ててくださいね。