蛍光灯の正しい処分方法を解説! 蛍光灯をリサイクルする方法は?

「蛍光灯はまとめて不燃ゴミとして処分していいの?」と悩んでいる人はいませんか? 水銀が使用されている蛍光灯の処分方法は平成29年度より変わり、許可を有する専門の業者によってリサイクル処理されることになりました。そのため、自治体によっては不燃ゴミから資源ゴミ(リサイクルゴミ)へと回収方法が変わったところもあるでしょう。

そこで今回は、蛍光灯の正しい処分方法を紹介します。

  1. 蛍光灯はリサイクルが可能
  2. 蛍光灯は正しい方法で処分しないと危険
  3. 事業所の場合は専門業者に依頼する
  4. 蛍光灯のリサイクル手順
  5. 蛍光灯の処分に関するよくある質問

この記事を読めば、蛍光灯の捨て方に迷うことはなくなります。蛍光灯の捨て方を知りたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

1.蛍光灯はリサイクルが可能

蛍光灯は、ガラスや水銀がリサイクル可能です。そのため、自治体によっては「リサイクルゴミ」として回収しているところもあります。一例を挙げると、以下のような回収方法です。

  • リサイクルゴミの日が自治体によって指定され、その日に収集場所に持ち込む
  • 自治体の施設にリサイクルボックスが設置され、そこに持って行く
  • 回収を依頼すると、自治体の職員が指定した日に回収に来る

なお、割れた蛍光灯は不燃ゴミとして回収されることが一般的です。蛍光灯を捨てる前に、必ず自治体のwebサイトやゴミ出しルールのパンフレットを確認してください。

2.蛍光灯は正しい方法で処分しないと危険

この項では、蛍光灯を誤った方法で処分する危険性を解説します。これを読めば、正しい方法で処分する重要性がよく分かるでしょう。

2-1.環境を汚染する

蛍光灯には、必ず水銀が使われています。水銀は正しい方法で処分しないと、環境を汚染する有害物質です。蛍光灯を可燃ゴミのように焼却したり不燃ゴミのように埋め立て処分したりすることは、環境汚染の原因となります。

2-2.労働災害の発生

蛍光灯はガラス製です。ほかのゴミと一緒に捨ててしまうと回収中に割れて作業員がケガをする恐れがあります。また、水銀が飛び散って危険です。

2-3.リサイクル資源の損失

前述したように、蛍光灯は水銀やガラスがリサイクルできます。正しい方法で処分しないと、貴重なリサイクル資源が損失してしまうでしょう。

3.事業所の場合は専門業者に依頼する

蛍光灯は現在、「水銀使用製品産業廃棄物」に指定されています。そのため、回収やリサイクルを行う専門業者でないと回収ができません。「今まで蛍光灯の回収を依頼していた業者が、水銀使用製品産業廃棄物の回収やリサイクルを行える資格を持っていない」という場合は、許可を有する専門業者と改めて契約する必要があります。回収方法は業者の指示に従ってください。

4.蛍光灯のリサイクル手順

回収された蛍光灯は、以下のような手順でリサイクルされます。

  • 蛍光灯を洗浄し、水銀を取り除く
  • 蛍光灯を素材ごとに分解して粉砕する
  • 水銀は一度蒸留して再回収し、水銀として再利用する
  • ガラス、アルミ・プラスチック製品にリサイクルされる

このように、限られた資源は有効活用されます。

5.蛍光灯の処分に関するよくある質問

この項では、蛍光灯の処分に関する質問を紹介します。

Q.蛍光灯を家庭ゴミとして出す際の注意点は何があるのでしょうか?
A.蛍光灯は蛍光灯だけで出しましょう。1つの袋の中にほかのリサイクルゴミと蛍光灯を一緒にして捨てないようにしてください。

Q.蛍光灯は、古いものでもリサイクルは可能ですか?
A.はい。破損していなければ大丈夫です。

Q.蛍光灯が割れた場合は何ゴミになりますか?
A.自治体によって異なりますが、不燃ゴミに該当するケースが多いでしょう。

Q.蛍光灯はどんな形でも処分方法は同じですか?
A.はい。形は関係ありません。

Q.蛍光灯は家電量販店で回収していますか?
A.回収している店舗もあるかもしれませんが、ごくわずかです。

まとめ

今回は、蛍光灯の処分方法について解説しました。蛍光灯はリサイクルか可能なので、必ず自治体が定めた方法で処分してください。また、事業所の場合は専門のリサイクル業者に回収を依頼することが大切です。そして、取り外した蛍光灯の取り扱いにも注意しましょう。割れてしまうとリサイクルが不可になります。