自転車のチェーンは掃除が必要? 掃除方法とポイントをまとめて解説
自転車のチェーンを長く使い続けるためには、掃除が必要不可欠です。自転車に乗るたびに泥や土砂などで汚れやすく、水や湿気でサビやすいところでもあります。チェーンは駆動系なのでサビてしまうと自転車が動かなくなってしまうのです。では、どのように掃除すればいいのでしょうか。そこで、本記事では、自動車チェーンの掃除方法とポイントを解説します。
この記事を読むことで、自動車のチェーンをキレイに保ち続けるポイントが分かります。汚れが気になっている方はぜひチェックしてください。
1.自動車チェーンの掃除はなぜ必要?
まずは、なぜ自転車のチェーンを掃除しなければならないのか、その理由について一緒にチェックしていきましょう。
1-1.自動車のチェーンは駆動系パーツ
自転車は、サドル・シートポスト・シートクランプ・リアディレイラー・クランクまわり・チェーンなどさまざまな部品で構成されています。その中でも、チェーンは駆動系と呼ばれている部分で、チェーンがきちんと動かなければ走ることができません。また、自転車のパーツの中でも、汚れがたまりやすい箇所です。駆動系に汚れがたまると、うまく乗れず走りが重くなったり、変速性能が悪くなったり、パーツの消耗が激しくなったりしてしまいます。駆動系パーツは消耗品ではありますが、長く使い続けるためには定期的な掃除が必要なのです。
1-2.走りにくいと感じたときはチェーンの汚れを確認しよう
いつもよりも走りにくい・重く感じるなど、異変が生じたときはチェーンの汚れ具合をチェックしてください。目で見て分かるような汚れがついていたり、黒くサビていたりした場合は、チェーンの掃除が必要なときです。チェーンは金属でできているので、汚れを放置するとすぐにサビてしまいます。目安の掃除頻度は、月に1回が理想です。毎月2~3回しか乗らない自転車でも、保管方法によってはサビが発生しやすくなるため、月に1回はトータルメンテナンスを行ったほうがいいでしょう。
1-3.どんな自転車でも掃除が必要
自転車といってもママチャリ、手頃な価格で購入できる街乗り用、アスファルト専用で作られたオンロード用やマウンテンバイク・ロードバイクなどさまざまな種類があります。基本的に、どんな自転車でも、定期的な掃除とメンテナンスが必要です。高い自転車なら掃除しなくてもいいというわけではないので注意してくださいね。
1-4.チェーンにつきやすい汚れは泥やサビ
自転車のチェーンは、直接むき出しになっている部分なので、使っている最中に泥やホコリ・水滴がついたりしてしまいます。特に、雨の日は常に雨水にさらされている状態です。水滴と汚れが混ざり、そのまま放置しているとどんどん頑固な汚れになってしまいます。その結果、チェーンが動かなくなってしまうのです。また、チェーンはペダルをこぐとグルグル回転するので、チェーンのあらゆる部分に汚れが付着しやすくなります。
1-5.定期的な掃除とメンテナンスでチェーンが長持ちする
チェーンなどの駆動系は消耗品なので、定期的に交換しなければなりません。基本的に、チェーンの平均寿命は1日の走行距離から計算します。1日3kmの走行なら約4~6年、5kmなら2.5~3.5年が目安です。ただし、定期的な掃除とメンテナンスを怠れば、もっと早くに寿命がやってきてしまいます。掃除を心がけておけば、交換にかかる費用も最小限に抑えられるでしょう。
2.自動車のチェーン掃除方法は?
では、自動車のチェーン掃除方法とポイントを解説します。
2-1.必要な掃除道具を用意しよう
まずは、チェーンの掃除に必要な道具と洗剤を準備する必要があります。最低限、用意してほしい掃除道具は以下のとおりです。
- ウエス(やわらかい布)
- 自転車用のパーツクリーナー
- 洗浄液
- 水
- チェーンオイル
- ブラシ
チェーンを外さずに掃除する場合は、以上のアイテムだけで掃除が可能です。もし、チェーンを外して掃除する場合は、脱着工具やミッシングリンクプライヤーなどが必要になるでしょう。徹底的に汚れを落としたいならチェーンを外すことをおすすめしますが、取り外しが難しいので無理はしないでください。つけたままでもクリーナーとウエスでキレイに汚れを落とすことができます。
2-2.自転車から外さない場合の手順を紹介!
ここでは、自転車からチェーンを外さない場合の掃除方法を紹介します。女性でもできる簡単な方法なので安心してください。
- ウエスをあてがいながらパーツクリーナーを直接チェーンに塗布する
- 塗布した部分をウエスで丁寧に拭き取る
- 汚れがひどい場合は、ブラシで軽くこすり再度ウエスで拭き取る
- 同じ方法でペダルをまわしながら、チェーンを1周させて汚れを取っていく
1度で汚れが落ちない場合は、何度もパーツクリーナーを吹きかけてウエスで拭き取ってください。何回かくり返すことでキレイに落ちます。
2-3.コマとコマの間にたまった汚れはブラシで丁寧に落とす
チェーンは小さなコマ同士が集結しているので、コマとコマの間に汚れがたまりやすい傾向があります。ウエスだけでは隙間にたまった汚れを取り除くことが難しいため、ブラシを活用してください。毛が硬めのブラシを使えば、頑固な汚れでも落としやすくなります。また、チェーンについた汚れをやわらかくするために、お湯で固くしぼったウエスを使うのもポイントの1つです。お湯・ウエス・ブラシを上手に使いながら汚れを落としていきましょう。
2-4.自転車チェーン洗浄機を使うのも方法の1つ
家庭でも手軽にできるチェーンの洗浄方法として注目されているのが、自転車チェーン洗浄機です。チェーンを取り外さずに、洗浄液が入った洗浄機をチェーンに取りつけるだけで汚れを落とすことができます。洗浄機の取りつけ方はとても簡単ですし、説明書にも記載されているので心配は要りません。インターネット通販サイトでは、パーツクリーナー・洗浄機本体・チェーン用オイル・洗浄液・スプレーノズルなどがセットになっているものも販売されています。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
2-5.掃除した後はチェーン用オイルを追加しよう
最後の仕上げとして、掃除後はチェーン用のオイルを塗布しましょう。スプレーオイルなら、近場のホームセンターでも購入できます。掃除した後のチェーンは、可動する部分に必要な油分が足りていない状態です。このままでは、思うようにこぐことができないので、チェーンの各コマの連結部を1つずつ丁寧にスプレーします。そうすることで、可動する部分に油分を追加させることができるのです。チェーンのオイルアップは忘れないようにしてくださいね。
3.自動車チェーンを掃除する際の注意点
ここでは、自転車チェーンを掃除する際の注意点を解説します。あわせて、汚れを防ぐポイントもチェックしておきましょう。
3-1.チェーン掃除を素手で行わない
チェーン部分には、油やさまざまな汚れがついているのでベトベトしています。掃除には水分を使うので、ふやけた手で金属製のチェーンにさわるのは非常に危険です。誤ってペダルを動かしてしまうと、金属で手をケガしてしまう恐れがあります。そのため、チェーン掃除をする際は、絶対に素手で行わないようにしてください。ゴム手袋で手を保護してから掃除しましょう。
3-2.明るい日中や場所が確保できるガレージ等で掃除する
自転車チェーンの掃除は、明るい日中がおすすめです。チェーンのコマは1つ約2cmほどの小さなものなので、明るい場所でないと汚れが目で確認できません。暗い場所での掃除や手入れは、最善のケアができず、どうしても汚れが残ってしまいます。日中に掃除ができない場合は、ガレージなどで照明をつけて行ってください。
3-3.無理にチェーンを外そうとしない
チェーンを自分で外し、水洗いをする方がいますが、知識のない素人が行うのはリスクが高めです。チェーンが複雑に絡み合ったり、汚れがほかのパーツまで飛んでしまったり、最悪な場合は自転車が乗れなくなってしまいます。確かに、チェーンを外したほうがキレイに汚れを落とすことができますが、無理は禁物です。チェーンを外して掃除したいときは、専門の自転車屋にお願いしたほうがいいでしょう。
3-4.困ったとき、頑固な汚れが取れないときは自転車屋へ相談する
チェーン掃除で悩み、頑固な汚れがなかなか取れないときは、迷わずに自転車屋へ相談してください。掃除方法について教えてくれるところもあれば、掃除を依頼することもできます。プロが行う掃除なら、徹底的にサビや汚れが除去できるでしょう。費用は自転車の汚れ具合で異なりますが、約1,000円~と安めです。チェーンだけでなく、ほかのパーツもあわせて洗浄を依頼することをおすすめします。
3-5.チェーンリングカバーで汚れを防止しよう!
キレイになったチェーンを維持したいなら、チェーンリングカバーがおすすめです。名前のとおり、チェーンをカバーするためのアイテムで、さまざまな汚れを防ぐことができます。チェーンリングの穴にはめ、裏側からネジで止めるだけなので装着方法は簡単です。ただ、チェーンリングを装着する際は、サイズに注意してくださいね。
4.自動車のチェーン掃除に関してよくある質問
自動車のチェーン掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.おすすめのウエスは?
A.自転車用のやわらかいウエスがおすすめです。ウエスがなければ、着古したTシャツなどをウエス代わりにするのもアリですが、専用のウエスのほうが丈夫で吸水性に優れています。また、糸くずなどが出ないので、洗浄後にチェーンをキレイに拭き取ることができるでしょう。さまざまなメーカーからウエスが出ている中でも、「ワイプオール X70 不織布 ワイパー レギュラー」がおすすめです。洗浄時だけでなく、注油時やちょっとした汚れを拭き取る場合でも役立ちます。
Q.オイルを注油してもサビが浮き出る場合は?
A.チェーンの寿命が関係している可能性が高いので、新品に交換したほうがいいでしょう。注油はチェーンのコマの中心部分にあわせて1周させながら油を足していきます。多くのケースは注油した時点でサビが目立たなくなりますが、それでも浮き出る場合はひどく傷ついている状態です。何度掃除してもすぐに汚れサビがひどくなるため、新しいチェーンに交換することをおすすめします。
Q.クリーナーを使用する際の注意点は?
A.クリーナーを使いすぎないようにしてください。大量のクリーナーをチェーンに塗ったほうが汚れが落ちやすいと思われがちですが、適量のほうが落ちやすくなります。逆に、大量のクリーナーを使うと、チェーンがひどく傷ついてしまうこともあるので注意が必要です。
Q.自転車の保管場所はどこがいい?
A.保管場所は、室内がおすすめです。外に駐車すると雨や湿気で、すぐに劣化しやすくなります。せっかくキレイにした自転車なので、できればガレージの中に保管しましょう。ガレージがない場合は、自転車用のビニールハウス的な保管用具を活用してください。ビニールをかぶせることで汚れや雨水から守り、手入れの頻度も減ります。
Q.グリスアップとは?
A.チェーンと油分をより一層定着させることができる手入れ法の1つです。グリスアップすることで、長期間チェーンの油分を保ち続けることができます。ただし、グリスアップはスプレータイプではないため、指にグリスをとり、チェーンの各コマに1つずつ塗り込んでいかなければなりません。時間と手間はかかりますが、メンテナンスや手入れの頻度を少なくするコツです。
まとめ
自転車のチェーンは金属でできており、自転車を動かす大切な駆動パーツの1つです。定期的に掃除とメンテナンスを行うことで、パーツの寿命を延ばすことができます。逆に、掃除を怠れば、走りが重くなったり、こぎにくくなったりするでしょう。チェーンの掃除方法は面倒に感じるかもしれませんが、取り外さなくてもウエスとパーツクリーナーで汚れを落とすことができます。自分で掃除をしても汚れが取れない場合は、自転車屋に相談しましょう。約1,000円〜で各パーツの洗浄をお願いすることもできますよ。