浴室暖房を後付けしたい! 選び方・コツ・注意点を詳しく教えます!
浴室暖房の後付けをお考えではありませんか。冬場の浴室は室温が低くなり、ヒートショックが起こる危険性が高まります。浴室暖房があれば、家族の健康を守り、快適な入浴時間を確保することができるでしょう。そこで、今回は、浴室暖房の後付けについて詳しく解説します。
この記事を読むことで、浴室暖房の後付けについてよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.浴室暖房とはどんなもの?
最初に、浴室暖房の種類やメリットなどを見ていきましょう。
1-1.ガス温水式・電気式があり取り付けタイプも2種類
浴室暖房には、以下のような種類があります。
燃料の種類
- ガス温水式:熱源機で沸かしたお湯を循環させるタイプ
- 電気式:本体内部のヒーターを電気で発熱させるタイプ
取り付け方式
- 天井埋め込み式:天井に埋め込み型で設置するタイプで、薄くてスッキリしている
- 壁掛け式:既存の換気口を利用し、壁に掛けて設置するタイプ
1-2.ヒートショックを防ぐことができる
浴室暖房機を設置すると、浴室の室温を一定に保つことができます。冬場に心配なヒートショックを防ぐことができ、安心して入浴することが可能です。冬の入浴時は洋服を脱いだときに冷たい空気に触れることで、血圧が急上昇したり心臓に大きな負担がかかったりします。血圧が高い人や高齢者は、このヒートショックが原因で体調を崩し、命に関わることもあるのです。ヒートショックを防ぐためにも、浴室暖房機を設置しましょう。
1-3.寒冷地や高齢者がいる家庭におすすめ
浴室暖房は、寒冷地や高齢者がいる家庭に特におすすめです。寒冷地では、せっかくお湯を沸かしても室温が低いために、冷めやすくなります。浴室暖房で室温を上げれば、お湯が冷めにくく経済的です。また、浴室が寒いと、前述したようにヒートショックの危険が高まることが大きなデメリットになります。寒さのせいで入浴が面倒になり、不潔になりがちな点も否定できません。
2.浴室暖房の後付けについて
浴室暖房を後付けするときの基本を解説します。
2-1.スペースがないときなどは後付けできないことも
以下のようなケースでは、浴室暖房を後付けすることができません。
- 浴室暖房機本体を設置するスペースがない
- 屋内外に熱源機を設置するスペースがない
- 窓や照明の位置との相性が悪い
- 古い浴室で壁が浴室暖房機の重さに耐えられない
- 賃貸住宅などで貸し主の許可が下りない場合
2-2.スペースと予算に応じて選ぶ
浴室暖房を選ぶときは、以下のようなポイントをチェックしましょう。設置スペースに関しては、業者に現地視察を依頼して確認してもらってください
- 設置スペース:設置スペースが厳しい場合はコンパクト型・ガス温水式なら屋外に熱源機を置けるかなど
- 種類:天井埋め込み式か壁掛け式か・それぞれ設置条件を満たせるか
- 暖房能力:十分な暖房能力があるか(ガス温水式がよりパワフル)・浴室の広さに対応しているか
- 付加機能:浴室乾燥・涼風機能・ミストサウナなど
- 予算:電気式7万円程度~・ガス温水式10万円程度~・丸ごとリフォームは70万円程度~
2-3.浴室暖房機の主なメーカー
浴室暖房機の主なメーカーには、以下のようなところがあります。
- パナソニック
- TOTO
- リクシル
- リンナイ
- ノーリツ
- 高須産業
- 日立
2-4.後付け費用は10万~25万円程度が目安
浴室暖房を後付けで設置する費用は、壁掛け式で10万~25万円程度が目安となります。前述したように、電気式よりもガス温水式のほうが屋外に熱源を設置することなどから、費用が高くなりがちです。なお、天井埋め込み式を後付けする場合は大掛かりな工事になるため、40万円以上になることもあります。
3.浴室暖房の設置業者の選び方
浴室暖房の設置業者を選ぶコツや設置工事の流れ・注意点などを解説します。
3-1.設置実績が豊富で親切な業者を選ぼう
浴室暖房の設置は、以下のようなポイントを満たす業者を選びましょう。
- 浴室暖房の設置で豊富な実績がある
- 多数の浴室暖房を取りそろえている
- リーズナブルな価格設定
- 見積もりは無料
- 納得するまで親切に説明してくれる
- 希望の工期に合わせてくれる
- 丁寧な工事や対応で顧客からの評判がいい
- トラブル対応能力が高い
- 保証やアフターフォローが充実している
3-2.浴室暖房の設置方法や流れ
業者が浴室暖房を設置する方法や流れは、以下をご覧ください。
- 依頼者の指定日に業者がやってくる
- 電気やガス管の配線・配管工事を行う
- 浴室暖房の取り付け工事を行う
- 試運転をして問題なく使えることを確認して完了
3-3.悪質業者に注意しよう
悪質業者は、単に営業成績を上げるためだけに、必要以上に高額な種類の浴室暖房をすすめてくるものです。また、現場をよく確認しないうちに、契約の話をしてくることもあるでしょう。特に、主婦や高齢者がひとりで在宅となりやすい平日の昼間を狙って突然訪問してきます。営業マンの「浴室設備の無料点検を行っている」などの言葉に乗り、家に上げないようにしてください。契約をするまでしつこく居座るなど、面倒なことになります。
4.浴室暖房の後付けに関するよくある質問
最後に、浴室暖房の後付けに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.浴室暖房を後付けすると光熱費の増加が心配なのですが?
A.確かに、導入前と比較すれば光熱費は増えるでしょう。光熱費の増加を抑えるためには、契約プランの見直しや、使い方の工夫が必要です。電気会社・ガス会社に相談したり、必要なときにだけ使用したりするなど、検討してみてください。
Q.浴室暖房の後付け後、何年ごとに交換すればいい?
A.特に決まりはありません。不具合や機能に不満が出たら交換を検討してください。なお、アフターサービスが手厚い業者に依頼すれば、定期点検やメンテナンスをしてもらえるため、長く使えるでしょう。
Q.浴室暖房を後付けでカビの発生が抑えられる?
A.浴室乾燥機能を使えば、湿気対策となりカビの発生を抑えることができます。ただし、完全なカビ対策にはなりません。浴室の隅など、湿気が特にたまりやすい部分を中心にこまめに掃除してください。
Q.関東地方でも寒冷地仕様の浴室暖房を選ぶほうがいい?
A.業者によく相談して決めましょう。関東地方でも山岳地域など、冬の寒さが特に厳しい場所は、寒冷地仕様が向く場合があります。
Q.浴室暖房を後付けするなら浴室を丸ごとリフォームしたほうがいいのでは?
A.状況によります。従来の古い浴室で、浴室暖房の後付けが難しい場合は、浴室全体のリフォームを検討したほうがいいケースもあるでしょう。ただし、浴室全体のリフォームになると、100万円以上かかることがあります。なお、浴室の機能に問題がない場合は、脱衣所に暖房器具を置いて対応することもできるので検討してみてください。
まとめ
今回は、浴室暖房の後付けについて詳しく解説しました。浴室暖房を設置すれば、ヒートショックによる健康被害を防ぐことができるのでおすすめです。特に、寒冷地や高齢者がいる場合は必要不可欠でしょう。しかし、浴室暖房にもさまざまな種類があり、対応できる浴室のタイプも異なります。まずは、信頼できる業者によく相談して設置を検討してみてください。