ポイントは空気の循環! 部屋にカビが生えない方法

湿気の多い日本は、カビが繁殖する条件が整っています。
カビができるのはお風呂やキッチンといった水回りだけではありません。
意識しないで生活をしていると知らないうちにカビだらけ――なんて事態にもなりかねないのです。
ここでは、カビが生えやすい場所をとりあげ、部屋にカビを発生させない方法をお伝えします。

湿気のたまりやすい「寝室」

カビは湿度が65%以上で繁殖し、湿度が高くなればなるほど繁殖の勢いは増していきます。そのため、湿度が高くなりそうな場所に注意をしなければなりません。
湿気がたまりやすい部屋は、寝室です。私たちは寝ている間にコップ1杯分もの汗をかき、その水分は布団に吸収されていきます。特に敷布団はたくさんの湿気を含んでいると考えてよいでしょう。
朝起きてそのまま布団をたたんで押入れにしまうと、布団だけでなく押入れにもカビが生えやすくなってしまいます。外に干すか、布団乾燥機を使うなどして布団に染み込んだ水分を飛ばしてから収納しましょう。

ベッドの場合もそのままにしておくと湿気がたまり、カビが発生してしまいます。汗を吸い取るベッドパッドは必ず使用し、こまめに交換することをおすすめします。また、マットは風通しのよい場所にたてかけると湿気を逃がすことができます。

そして、1日に1回は寝室の窓とドアを開けて換気をしてください。それだけでも、夜のうちに部屋にたまった湿気を解消することができます。

空気の通りが悪い「家具・家電の裏」「押入れ・クローゼット」

空気の流れが悪いところは、必然的に湿気もたまりやすくなります。ですから、家の中は常に空気が循環する状態になっているのが理想です。天気の良い日には窓やドアを開けて、空気の通り道を確保してください。
ここで盲点となるのが、家具や家電の裏です。壁にくっつけるように置いていると、空気が通ることができません。湿気がこもってカビが発生しないように、壁から少なくとも10cmは離しておきましょう。

また、押入れやクローゼットにも注意してください。閉めっきりにしていることが多く、物がたくさん詰め込まれているため、空気が流れることが少ない場所です。まして、湿気を含んだ布団などを収納していればカビにとっては好都合となります。
空気の流れをつくってあげるために、隙間を2か所つくって換気してください。また、衣替えのタイミングなどで収納してあるものを定期的に入れ替える作業を行うのも効果的です。詰め込みすぎるほど湿気がたまりやすくなるため、スペースの2割は空けておくこともおすすめします。

洗濯物の部屋干しにも注意

雨の日が続くときなど部屋に洗濯物を干す方も多いでしょう。しかし、水分を多く含んだ洗濯物により部屋の湿度はかなり高くなります。
洗濯物は乾燥機能のついた浴室で干すのが一番です。そのような機能のない場合は、窓を開けたり、換気扇や扇風機を回したりするだけでもだいぶ違います。
どうしても部屋で干さなければならないときには、換気と干し方に工夫が必要です。できるだけ風通しのよい部屋を選び、窓やドアなどを2か所以上開けておきます。さらに、扇風機で空気を循環させて湿気が部屋にこもらないように気をつけます。
洗濯物も早く乾くように、間隔をあけて干すようにしてください。また、洗濯物を干している場所に新聞紙を置いておくと湿気を吸い取ってくれます。

部屋にカビを生えさせないためには「十分な換気」が必要

部屋の空気が循環しないと湿気がたまり、カビが生えやすいということはお分かりいただけたでしょうか?
湿気をださないことも大切ですが、毎日の生活ではそう簡単に湿気を抑えることはできません。そのため、部屋に湿気がたまらないように対策をすることがポイントです。空気の通り道を確保するとともに、十分な換気を行いましょう。