庭の塗り壁はDIYでもできる!ブロック塀を塗る方法やコツをご紹介
最近では、DIYが人気を呼んでいます。本来なら専門業者に依頼して美しい仕上がりを求めるのが一般的ですが、仕上がりがきれいになる反面、費用がかかるデメリットもあるのです。
ホームセンターなどでは、DIYのために必要な工具・塗り材・専用道具も販売されています。初心者でも本格的な施工ができるように、扱いやすい商品が販売されているのです。
外壁の塗り替えは、定期的に塗り替えることで建物が維持できるようになっています。住宅の塗り替えは素人では手の届かない場所もあり、専門業者に依頼する方が理想的です。
しかし、自分の理想とする塗り壁にするなら、自分でできる方法を知っておくと、達成感も抱くことができて愛着や愛情もわいてくるでしょう。
塗り壁を検討されている方は、材料の揃(そろ)え方・手順などを把握するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
1.ブロック塀にモルタルを塗る方法
ブロック塀は、汚れや劣化による亀裂などが気になってきますよね。ヒビ割れなどがひどくないなら、自分で塗り直すことも可能です。ブロック塀は汚れが付着しているため、きれいな状態に戻してから塗装を行います。塗装していく手順の参考にしてみてください。
1-1.ブロック塀の汚れを落とす
ブロック塀は、泥・コケ・カビなどが付着し、頑固な汚れになっています。塗装後に美しい仕上がりにするためにも、最初に汚れ落としから始めましょう。
高圧洗浄機があるなら、頑固な汚れも簡単に落とすことができます。ない場合は、ブラシを使ってしっかり掃除していきましょう。
1-2.目地を埋める
ブロック塀には目地がありますよね。そのままだと、塗り直したときに目地の凹(くぼ)みで段差が目立つはずです。同時に、亀裂やヒビ割れがあるなら、目地と一緒に埋めていきましょう。
モルタルを使って補修作業を行ってください。
1-3.塗装は2回行う
塗りたくない部分には、養生を行ってください。マスキングテープ・養生シートを使うと簡単に塗料が付着するのを防ぐことができます。 ローラーを使うと想定外の場所にあたることがあるので、養生はしっかり行うことがポイントです。
塗料にはシーラーが同梱(どうこん)されていますので、塗装前に塗料が染み込み過ぎないようにあらかじめ塗っておきます。シーラーは、塗料の密着をよくするものです。
広い面はローラーで、端など細かな場所はハケで塗っていきます。塗装は1回目が終わって乾燥した後、2回目を塗ってください。
1-4.塗装時に注意すべきこと
ブロック塀を塗装するときは、水分に注意しなければなりません。雨にあたる・湿度の高い場所にあるなどの場合、ブロック塀が水分を吸収している恐れがあります。吸い込んだ水分は、晴天になると蒸発して塗膜を押し上げて膨張・剥(は)がれが発生してしまうのです。
塗装時には、ブロック塀がしっかり乾燥した状態であること・水が侵入しにくい環境であることに注意してください。特に、ブロック塀は水分を吸い上げやすい性質があり、数日かけて乾燥を行ってから塗装するように心がけましょう。塗装前に防水塗料を塗るのもおすすめです。
2.ジョリパットのメリット・デメリット
ジョリパットはフランスで開発された外壁塗料です。塗料に砂を混合した砂壁状塗料で、モルタルの上から塗装をします。水溶性で、主素材はアクリル共重合樹脂です。通常の塗料より100倍の厚みがある特徴を持っています。ブロック塀の塗り替えにジョリパットのニーズが増えているため、メリットとデメリットを知っておくといいでしょう。
2-1.自然な仕上がり
ジョリパットのメリットは、ローラーやハケを使って模様を形成できるデザイン性に優れていることです。外壁を個性的に表現でき、質感も人気を集めるポイントになっています。自然な仕上がりは誰もが望むもの。ジョリパットを使うことで、自分の好みを実現できます。カラーバリエーションが豊かなこともメリットでしょう。
ただし、デザインした部分に汚れが溜(た)まりやすいので、蓄積しないように配慮しなければなりません。
2-2.耐候性に優れている
ジョリパットは、防火・耐火・遮音・遮光に優れています。吸湿しても、藻やカビが発生しにくいのも特徴です。ブロック塀は湿気に弱く、黒や緑に変色して美観を損ねてしまいます。しかし、防藻・防カビ効果があるジョリパットを塗ることで、美しい状態を長く保(たも)つことができるでしょう。自然由来の素材を使っているため、有害物質も発生しにくい特徴もあります。
2-3.塗り替え回数が少ない
柔軟かつ弾性の高いジョリパットの塗膜は、細かなヒビ割れを起こしにくい特徴を持っています。耐久性も高く、雨水による汚れが付着しにくい性質を生かし、塗り替え回数が一般の塗料より少なくて済むのもメリットです。
色褪(あ)せしにくいため、美観も長く維持できます。
2-4.白樺(しらかば)現象に注意
ジョリパットを塗る時期にも注意が必要です。気温が低い時期は、ジョリパットの成分である水酸化ナトリウムが白い結晶になって表面に出てきてしまいます。カラーバリエーション豊富なジョリパットですが、濃い色ほど白樺(しらかば)現象が目立ちやすくなるので、施工時期には注意しましょう。
3.塗り替え時期の目安
いつまでも美しい壁を維持するために、定期的な塗り替えは必要です。ジョリパットの場合、一般的な塗料より長持ちします。しかし、塗り替えの目安となる現象は知っておくと、外壁のダメージが少ないうちにメンテナンスを行うことができるでしょう。
3-1.モルタルはチョーキング現象が起きたら
モルタルが劣化した場合、チョーキング現象と呼ばれる白い粉を吹くようになります。触れると手に粉が付着するので確認してみてください。
チョーキング現象は、防水効果低下を表すサインです。塗り替えを検討する時期だと捉(とら)えましょう。
3-2.ヒビ割れが気になり出したら塗り替えを
高耐久性が特徴のジョリパットは、10〜15年で塗り替えのタイミングだとされています。ヒビ割れが目立つようになる時期であり、耐久性維持のためにも塗り替えは定期的に行うことが理想的です。
モルタルもヒビ割れが目立つようになったら、塗り替えを検討してください。モルタルのヒビ割れは、塗装にクラックが入った劣化と、ブロック塀の構造が影響しているものとがあります。ヒビ割れの種類によってもメンテナンス方法が異なりますので、見極めには注意してください。
4.まとめ
庭の塗り壁についてご紹介しました。
- ブロック塀にモルタルを塗る方法
- ジョリパットのメリット・デメリット
- 塗り替え時期の目安
理想の庭作りのためには、ブロック塀などの塗装をDIYで行うのも楽しいですよね。ブロック塀の塗装は、ヒビ割れや目地を埋めてから塗るのが一般的。2回塗ると美しく仕上がります。
塗料に砂を配合したフランス生まれの塗料・ジョリパットも注目されていて、ローラーやハケなどで好みのデザインを実現でき、耐久性にも優れた塗料です。塗り替えは、ひび割れが気になるようになったら行うこと。定期的な塗り替えで、耐久性を維持してください。