部屋の蟻でお困りの方へ! 原因・駆除方法・予防法を詳しく教えます!
「部屋にいつのまにか蟻(アリ)が発生していて気持ち悪い」「何が原因で部屋に蟻がいるのか分からない」など、お困りではないでしょうか。部屋の蟻は、食害やほかの害虫を呼び寄せるなどの被害をもたらします。蟻を見つけたら、できるだけ早く駆除しましょう。しかし、どんな方法で駆除するべきかなど、よく知らないこともあるでしょう。そこで、今回は、部屋の蟻について主な原因や駆除方法など、詳しく解説します。
この記事を読むことで、部屋の蟻についてよく分かり、正しい対策ができるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.部屋に蟻が発生する理由は?
最初に、部屋に蟻が発生する理由を見ていきましょう。
1-1.蟻の主な種類
部屋に発生する蟻には、主に以下のような種類があります。
1-1-1.ヒメアリ
ヒメアリは、体長最大1.6mmの小さな蟻です。雑食性で、甘いものに集まりやすい習性があります。エサを見つけると、独特のフェロモンを発して仲間を呼び寄せるため、いつのまにか大量発生していることが多いのも特徴です。
1-1-2.ルリアリ
ルリアリは、体長最大3.5mmの中型の蟻です。腹部にルリ色の光沢があるのが特徴で、虫の死がいなどを好み、西日本で比較的温暖な地域に生息しています。普段は屋外にいても、雨天などで家の中に入り込んで繁殖することもあるので注意しましょう。
1-1-3.そのほかの蟻
そのほか、クロアリやクロオオアリなどの大型の蟻も、屋外から侵入することがあります。また、洋服や荷物について持ち込まれることがあるでしょう。ごく小さなすき間であっても、蟻がとおり抜けることができれば侵入されてしまいます。
1-2.蟻が発生する原因
部屋に蟻が発生する主な原因には、以下のようなものがあります。
1-2-1.食べこぼし
食べこぼしがあると、高確率で蟻が発生します。特に、床や畳に落ちた食べこぼしは、蟻にとって格好の食事となるでしょう。さらに掃除をしないことで、長期間食べこぼしが存在すると蟻が大量発生することになります。
1-2-2.植木鉢を置く
植木鉢を置くことで、蟻が巣を作ってしまうことがあります。蟻は、土の中に巣を作る習性があるからです。部屋の中で植物を育てたい場合は、土栽培ではなく水耕栽培を試してみるといいでしょう。
1-2-3.虫の死がい
部屋の中にガなど虫の死がいがあると、蟻を寄せつけやすくなります。蟻は、虫の死がいも好んで食べるからです。虫が部屋に入らないようにしたり、死がいを見つけたらすぐに片付けたりしてください。
1-2-4.玄関や窓を開けたまま
暑い時期など、扉・窓を開けたままにすると蟻が入り込んできやすくなります。普段から扉や窓を開けたままにしている部屋には、蟻が住みついていることも多くあるので注意してください。
1-3.蟻はどこからやってくる?
蟻は、巣を作る習性があります。大量の蟻が発生している場合、家の中に巣がある可能性が高いでしょう。また、屋外に巣がある場合は、たまたま入り込んだ蟻がマーキングをして仲間を呼び寄せていることもあります。いずれにしても、最初から家にいるのではなく、外部から入り込んだ蟻がきっかけで、大量発生しているのです。
1-4.蟻の習性や好む環境
蟻は巣を作って、集団で生活をする習性があります。1匹の女王蟻と兵隊蟻・働き蟻で形成され、生活をするのです。温暖な気候で、自然が多い(土や古い木材などが多い)環境を好みます。冬場は、屋外よりも家の中のほうが暖かくて暮らしやすくなるため、何かのきっかけで侵入してくることも多いでしょう。
2.部屋の蟻の駆除方法
部屋の蟻の駆除方法を詳しく解説します。
2-1.蟻の駆除方法
蟻は、巣を見つけて丸ごと駆除することが大切です。目に見える蟻だけを駆除しても、すぐに蟻が出てきてしまい効果がありません。毒エサを置いて巣に運ばせる方法が最もおすすめです。ただし、部屋の中に大量発生していて気持ちが悪い場合は、食器用中性洗剤や即効性のある殺虫剤を使ってもいいでしょう。
2-2.おすすめの駆除剤について
部屋の蟻の駆除におすすめの駆除剤には、以下のようなものがあります。
高い駆除効果をうたった駆除剤の中には、毒性が強いものも含まれています。購入時にきちんと成分をチェックし、使用説明をよく読んで正しく使いましょう。
2-3.小さな子どもやペットがいる場合は注意を
小さな子どもやペットがいる場合、駆除剤を使うときは誤飲などに注意が必要です。部屋の中に使うのは、小さな子どもやペットが入らない場合に限定するといいでしょう。また、駆除剤の保管場所にも注意してください。
2-4.業者に依頼する方法もある
部屋の蟻の駆除は、専門業者に依頼するのもおすすめです。たとえば、以下のような場合は無理をせず、プロの力を借りましょう。
- 蟻が大量に発生していて手がつけられない
- 駆除をしても再発する
- 部屋の広範囲に蟻を見かける
- 自分で駆除する時間がない
- プロの手で確実に駆除してほしい
3.部屋に蟻を発生させない予防法
部屋に蟻を発生させないための予防法を詳しく解説します。
3-1.蟻の侵入対策をしよう
蟻は、わずかなすき間から部屋に入り込みます。蟻が入り込まないよう、扉や窓にすき間対策テープを貼るなどして対策してくださいまた、扉や窓を開けたままにすることも避けましょう。夏場などは、網戸の目をすり抜けて侵入するケースもあるので注意してください。特に、庭があったり家の周囲に自然が多かったりする場合は、蟻が侵入しやすくなります。家の周囲に、蟻駆除用の殺虫剤をまいておくのもひとつの方法です。
3-2.普段から気をつけること
普段から、蟻を寄せつけないようにすることも大切です。たとえば、以下のようなことに注意してください。
- 食べものをこぼしたり置いたままにしたりしない
- 植木鉢などをできるだけ室内に置かない
- 虫の死がいを放置せずに片付ける
3-3.1匹でも見かけたらすぐに対策すること
1匹でも蟻を見かけたら、すぐに対策してください。1匹だけなら問題ないと安心してはいけません。すでに巣を作っている可能性があります。また、外部から仲間の蟻を呼び寄せることもあるでしょう。蟻が発生した原因を考え、思い当たることはすぐに対応してください。また、対策後に蟻が発生していないかこまめにチェックしましょう。
4.部屋の蟻に関するよくある質問
最後に、部屋の蟻に関するよくある質問に回答します。それぞれ参考にし、役立ててください。
Q.部屋に蟻がいるとどんな被害がある?
A.たとえば、以下のようなものがあります。
- 食品が台無しになる
- 皮膚をかまれる
- 蟻の死がいがゴキブリなどほかの害虫を寄せつける
- 電化製品の中に入り込んで故障の原因になる
- 家に巣を作ることにより木材の強度を弱める
Q.古い家には蟻がいて当たり前だと聞いたのですが?
A.確かに、古い日本家屋には部屋に蟻が発生しやすいといえるでしょう。木材が多く使われるなど、蟻が生息しやすい環境が整っているからです。しかし、蟻がいない家もあります。当たり前だと思わず、きちんと対策しましょう。
Q.複数の蟻が住んでいるみたいなのですが?
A.室内でも複数の種類の蟻が発生することもあり得ます。異なる種類の蟻を見かけたら、それぞれに巣を作られている可能性も高いでしょう。広範囲に繁殖していることが考えられるため、専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
Q.蟻の予防対策をするといい時期は?
A.冬になる前に家の周りに駆除剤をまいておくと、冬場に蟻が家に入り込むのを防ぐことができます。しかし、蟻は1年中活動しているため、普段から予防に気をつけてください。
Q.業者に蟻の駆除を依頼した場合の料金目安は?
A.1回の依頼で1万円程度~が目安です。実際の費用は蟻の発生状況や被害状態・対応面積によって大きく異なるため、業者に現場視察と見積もりを依頼して確認してください。
まとめ
今回は、部屋の蟻について詳しく解説しました。蟻は、体が小さいために見つかりにくく、気がついたときには、被害が拡大していることも多くあります。被害を最小限に抑えるためにも、部屋の蟻を見つけたら、すぐに対策することが大切です。また、蟻の発生を予防するために、食べこぼしや虫の死がいをそのままにすることはやめましょう。きちんと掃除をし、蟻の侵入を防ぐことが必要です。この記事を参考に、部屋の蟻対策をしっかり行ってください。