新居のインテリアコーディネートのコツは? 快適にすっきり暮らす秘訣
引っ越したばかりの新居は、インテリアや家具をどうしたらいいかワクワクする反面、何をどうしたらいいか分からなくなってしまうこともあるでしょう。今まで使っていた家具を使うか、新しく購入するかも悩みどころです。新居でのレイアウトコーディネートには、いくつかのポイントがあります。今回は、役に立つ新居レイアウトのポイントをご説明しましょう。
新居のインテリアで失敗しないための注意点もご紹介しています。新居のインテリアで悩んでいる方、これから新居に住むという方は、ぜひこの記事を最後まで読み、コーディネートの参考にしてください。
1.新居のインテリアの基本をおさえよう
まずは、新居のインテリアについて、テイストや間取りなど基本的なことをご紹介します。
1-1.新居のインテリアの重要性とは?
新居のインテリアを考えることは、生活のしやすさにもつながります。気に入ったインテリアの中で過ごせれば、毎日快適でしょう。家事や家での仕事もはかどるはずです。また、引っ越しばかりの新居のインテリアは、一から組み立てやすいので、絶好のチャンスといえるでしょう。
1-2.新居のインテリアで最初に考えること
新居のインテリアは、理想を高く持てばキリがありません。いくつか注意しなければならないこともあります。主に重要になるのが、予算と間取りです。
1-2-1.予算
インテリアを組み立てるための予算は、家具のグレードによります。高級家具店で家具をそろえたければ、100万円以上かかることもあるでしょう。一般的な家具店でも、すべてそろえようとすると20万円程度はかかります。「テーブルはなんでもいいけど、ソファはいいものを使いたい」など、お金をかける部分とそうでない部分をしっかり切り分けるとよいでしょう。テーブルとチェア5万円・ソファ10万円・ベッド10万円・棚類5万円というように、家具ごとに大体の予算を決めて、実費を足し引きしながら総合的に予算オーバーしないように気を付けます。運搬費や付属品購入用に、バッファを数万円分用意しておくとよいでしょう。
1-2-2.間取り
旧居と新居の間取りを比較し、狭くなる場合は当然家具を減らさなければなりません。広くなる場合でもむやみに家具を増やさず、空間を楽しむようなインテリアにしましょう。しばらく生活をしていくと自然にものが増えていくので、最初は少し殺風景なくらいがちょうどいいかもしれません。
1-3.インテリアのテイストについて
インテリアのテイストを先に決めると、統一感のあるおしゃれな部屋にできます。主な例をご紹介しましょう。
1-3-1.ナチュラル系
木の質感をいかした優しい雰囲気になります。アイボリー・ベージュ・ブラウンなど、全体的に茶色っぽくなるので、クッションや観葉植物を置き、差し色やアクセントを作る必要があるでしょう。
1-3-2.シンプル系
シンプル系は、ガラスやスチール類をいかして白系でまとめるとよいでしょう。ものを持たない暮らしやミニマリストの方は、自然とシンプル系の部屋になっていきます。
1-3-3.モダン系
シンプル系とやや重複しますが、黒やグレーなど、大人っぽい色でそろえ、直線的な配置が特徴的です。いかにも男性の一人暮らしという感じの部屋になります。
1-3-4.北欧系
ビビットなカラーの家具や、ナチュラル系よりもやや色が明るい白木を使用すると北欧系になります。北欧系家具を取り扱っている大型家具店もあるため、比較的セットでそろえやすいでしょう。
1-3-5.アジアン系
茶色っぽい雰囲気になりますが、アジアン系は竹や麻・手織り系のファブリックを使うのが特徴です。リゾート感を出すために、アジア南方の小物や民芸品を置いたりすると一気にアジアっぽくなります。
2.新居のインテリアの選び方
次に、新居のインテリアについて家具などの選び方をご紹介します。
2-1.家具
2-1-1.ソファ
ソファには、一般的な形のアームソファや、クッションを入れ替えて変形できる3wayソファなどがあります。座る人の数(来客頻度など)も考慮しましょう。また、足のないロータイプソファは、部屋が狭く見えることを防ぐことができます。
2-1-2.テレビボード
テレビボードはテレビの大きさに合わせて選びましょう。テレビボードは、テレビよりも20~30cm大きいものを選び、テレビとボードをつなぐ全体的なラインが、安定した台形に見えるとスッキリします。逆に、テレビとボードの横幅が同じで長方形のようなラインになったり、テレビのほうが大きく逆台形のようなラインになったりすると、やぼったく見えてしまうでしょう。
2-1-3.ダイニング
テーブルとイスの大きさと配置のバランスは、座っている(イスが出ている)状態でも、後ろを軽々通れるくらいの間隔がいいでしょう。また、来客頻度が低い家庭では、来客用のイスはあえて持たず、来客時だけ折り畳みチェアなどで補てんする方法もあります。テーブルもソファも置きたいけれど、狭くて置けない場合は、ソファとテーブルのダイニングセットもおすすめです。
2-1-4.ベッド
ベッドのサイズの幅は主に以下のとおりです。
- 一人:シングル~セミダブル100~120cm
- 二人:ダブル・ワイドダブル140~150cm
- 三人(大人二人・小さな子供一人):クイーン170cm
夫婦で就寝・起床時間が違う場合や、寝返りが気になりやすい方は、シングルを二つ並べるのもおすすめです。
また、収納付のベッドを使用する際は、引き出すスペースの確保を忘れないようにしましょう。引き出せるスペースが十分にない場合は、あえて収納のないローベッドを選んで、部屋を広く見せるという手もあります。
2-2.カーペット・ラグ
カーペットやラグは、面積が広く見えるなど、部屋の印象を大きく変えます。カーペットなどを先に決めて部屋全体の雰囲気の方向性を定めると、統一感のある部屋が作りやすいでしょう。カーペットやラグは、落ち着いた色味がおすすめです。赤や青など目立つ色を床に敷くと、全体的に部屋の色の組み合わせが難しくなってしまいます。
2-3.クッション・観葉植物など
部屋のアクセントの要素となるクッションや観葉植物は、インテリア作りの最後に決めましょう。ある程度インテリアがまとまってから、部屋のアクセントとして追加したいものを置いていきます。部屋の写真を撮ってから買い物に行くと具体的なイメージがしやすくなるでしょう。
2-4.家具選びはなるべく同じお店で
家具などを購入する際は、なるべく同じお店で選ぶとよいでしょう。デザインの統一が取りやすくなります。また、サイズや企画が同じであるため使いやすくなるというメリットもあるのです。さらに、家で使っている家具と同じものがお店にもあれば、現物を使ってサイズチェックができて便利でしょう。
3.新居のインテリアの配置について気を付けること!
次に、新居のインテリアの配置について、事前に気を付けたいことについてご説明します。
3-1.家具の配置について
新居の間取り図や写真を使って、どこに何を置けるか・置くかをしっかりチェックしておきましょう。壁際や窓際に何を置くか、照明をぶら下げたときの、家具への明かりの当たり方なども要チェックポイントです。
3-2.サイズ・通路に注意
新居に家具を配置する際は、置く場所の採寸は必ず行ってください。また、掃除することも考え、隙間をどのくらいあけるべきかをチェックしましょう。また、ドア・廊下・曲がり角・エレベーターなど、搬入時につっかえないかも必ず確認してください。せっかく買った家具が家の中に入らない……ということになったら大変です。
3-3.コンセントに注意
家具はつい壁際にたくさん置きたくなりますが、コンセントのある壁には注意しましょう。家具の隙間をぬって無理やりコードをさすと、ホコリがつもって発火する可能性もあります。コンセント部分はなるべく開放的にしておきましょう。
3-4.生活動線のチェック
家具の配置は、そのまま生活のしやすさにつながります。キッチンで料理ができたら、食器棚からお皿を取り出し盛り付けてからテーブルへ運ぶ、など毎日のちょっとした動作を簡素化することが大切です。ほかにも、食器類をさげる・子供を着替えさせる・洗濯物を干すなど、ちょっとした動作を一つずつチェックして家具の置き場を選んでください。
4.新居のインテリアの参考になるサイト
次に、新居のインテリアの参考になるサイトについてご紹介します。
インテリアの基礎知識 | 家具の選び方のポイント
カラーコーディネートや素材(木・布・プラスチックなど)の与える影響などについて、簡潔に説明されています。具体的なスタイルが決まっている方や、色の組み合わせについて知りたい人はぜひ一読しましょう。
インテリアの失敗事例
写真投稿型のサイトで、インテリアの失敗事例を見ることができます。同じ過ちをしないようにチェックしておくとよいでしょう。
賃貸インテリア実例
おしゃれな部屋が数多く掲載されています。どのようにしたらおしゃれに見えるのかを、直感的に感じることができるでしょう。
家具配置アプリ
3Dイメージを利用してバーチャルに家具を配置したり、家具の写真を撮ったりして、部屋に置いたらどう見えるかを確認できるアプリなどが多く紹介されています。間取りのチェックや、家具が部屋全体の雰囲気に調和しているかなどをチェックできるでしょう。
5.新居のインテリアについてよくある質問
新居のインテリアについてよくある質問にお答えします。
Q.どうしても部屋がごちゃついてしまうのですが
A.どれだけ家具やインテリアをしっかり整えていても、ものが雑然していたり本来の置き場からはみ出していたりすると、一気にごちゃついた印象になってしまいます。インテリアだけでなく、ものの置き方も考えましょう。
Q.センスがない人のインテリアのコツは?
A.色の数を3色程度に抑えたり、素材を合わせたりするのがポイントです。ナチュラルな木製っぽい家具が多いなら、アルミや鉄製の家具はなるべく使わないほうがいいでしょう。もちろん組み合わせてもおしゃれな印象になるのですが、自信がない方はまず少ない数の色でから始めてみることをおすすめします。
Q.部屋が狭くてインテリアどころではありません
A.ワンルームや賃貸でも、おしゃれな部屋はたくさんありますので、ぜひ上記のリンクも併せてチェックしてみてください。狭い部屋でも、なるべく壁や角を見せるようにし、窓からきちんと採光すると明るい印象になります。壁全体を家具で覆ってしまわないように注意しましょう。背の低い家具もおすすめです。
Q.和室のインテリアのポイントは?
A.おしゃれにしにくいイメージのある和室ですが、壁紙をきれいにしたり畳を張り替えたりするとガラッと印象が変わります。また、和室はものがないとスッキリして見えるので、押し入れを利用して畳の面がなるべく見える状態を目指しましょう。床に直接ものを置くと一気にやぼったい和室になってしまいます。また、和室はアジアン雑貨との相性もいいので、和とアジアンを組み合わせてもよいでしょう。
Q.居心地のいいインテリアの特徴とは?
A.居心地がよく落ち着けるインテリアの特徴をいくつかご紹介します。
- 床が多く見えている
- 最低1面は壁や角が見えている
- 過ごしやすい場所にクッションなどが置いてある
- 床でくつろげる場所とイスでくつろげる場所が選べる
- 風や自然光がよく通る
すべておさえるのは難しいですが、一つからでも挑戦してみてください。
まとめ
新居のインテリアのポイントをご紹介しました。引っ越ししたての新居は、一からレイアウトを考えるのに最適です。ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、快適なお部屋を作ってみてください。