どんなに片付けても・・・。リバウンドに悩むあなたに贈るやり方とコツ
部屋を片付けても片付けても、しばらくすると元どおり。いわゆるリバウンドです。元どおりどころか、場合によっては、以前にも増して散らかることも。そんな悩みをもつあなたに、片付けたあと、リバウンドせずにお部屋をきれいな状態を保つコツをお贈りします。
1.リバウンドする原因
リバウンドする原因はどこにあるのでしょうか。実をいうと、難しい原因や複雑な問題が絡んでいるわけではありません。リバウンドに悩んでいる人ならば、誰でもわかっているはずです。
1-1.習慣が身についていない
原因は単純。突き放したいい方をすると、片付ける習慣が身についていないからです。もう少し踏み込むと、たとえ片付けても、綺麗な状態を維持する習慣が身についていないと、時間が経過するとリバウンドしてしまいます。
1-2.持続できない
習慣がないと、綺麗な状態を保とうとする意志も持続しません。これもリバウンドしてしまう大きな原因です。片付けるまではできても、持続できないと悩んでいる人は多いでしょう。そんな方は、ある期間だけでいいので、片付いた状態を維持することにトライしてみませんか?
たとえば1か月。自分で目標を立てて実践してみてください。習慣として身につくのではないでしょうか。
1-3.片付かない3つの理由
そもそも、部屋が片付かない状態は、どのようにして生まれるのでしょうか。理由は明快です。
それは、
- 部屋に物を入れるから
- 不要な物を捨てないから
- 散らかっても気にせず放置する(片付けない)から
です。
1-4.3日がんばればリバウンドしない?
3日がんばるだけで、一生リバウンドしない「奇跡の3日片付け」法というのがあります。片付けアドバイザー・石阪京子さんが提唱する方法です。部屋や空間を片付けるのではなく、家そのものを整理整頓しし、散らかる余地をつくらない点に、その極意があるといわれます。
個人によって向き不向きはあるのは当然。でも、原因がわかったのであれば、実践してみる価値はあるでしょう。
2.リバウンドしない片付け方
リバウンドしない片付けをするには、いろんな方法あります。具体的で実践的な片付け術は次の機会に譲り、ここでは、考え方を中心にまとめました。
2-1.物を詰め込まない
物を詰め込み過ぎると、出すのも収納するのもたいへんです。そんな状態だと、「まぁいいや」となってしまい、つい、出しっぱなしになってしまいます。余裕をもって収納しましょう。理想といわれるのは、7割程度です。
詰め込まれた収納場所をチェックしてみてください。不用品、使わない品がいっぱいあるはずです。
2-2.収納は増やさない
物が増えてきたからといって、収納を増やすのは厳禁です。どんどん物が増えて、部屋の中が物でいっぱいになります。原則は、今ある収納範囲での片付けを考えること。工夫しだいで綺麗に収納できることもあるはずです。
2-3.決めた場所に戻す
使ったら、自分で決めた元の収納場所に戻しましょう。「あとで」と放置していたら、部屋は散らかるばかりです。たとえば、机の引き出しから文房具を取り出して使ったら、必ず元の場所に戻すこと。要するに定位置管理です。
出しっぱなし置きっぱなしはNO!リバウンドの要因になります。「取り出す」「使う」「しまう」を一連の流れとしてとらえ、完結させることが大切です。
2-4.仮置きはあえてしない
片付いた状態は、お部屋が最も綺麗な状態のはずです。綺麗な状態を維持することは、そのままリバウンドしないことに直結します。
めんどうだからと、カゴなどに仮置きして、まとめて片付ける人もいるようです。否定はしません。でも、綺麗な状態とはいえるのでしょうか?めんどうだと思う人こそ、その日のうちに決めた場所に戻しましょう。意識的に心がけてください。
2-5.まだあるリバウンドしない片付け法
上記以外にも、リバウンドしない片付け法はいくつも。簡単に3つを紹介します。
- 物を重ねない:探す手間がかかります。乱雑な風景になり、綺麗ではありません。
- 床に置かない:床に置くのが常態化すると、慣れてしまい、どんどんスペースが狭くなっていきます。それに、ホコリがたまり不衛生です。
- プチ断捨離の実践:断捨離というとハードルが高いと思う人も多いはずです。ストイックにならず、できる範囲で。毎日、1つだけでも捨てる物を決めるのはいかがですか?
2-6.片付けは自分に合ったスタイルで
片付け方は多種多様です。どの方法がいいかは、個人によって違ってきます。たとえば、少しずつこまめに片付けるのが好きな人がいるでしょう。そんな人は、1日の最後に片付けをして休む習慣をつければ、リバウンドすることはないはずです。
逆に、一気に片付けるのが得意な人、定期的にまとまった片付けが性格にあっているという人も。そんな人に、毎日コツコツといってもムリがあります。
大切なことは、自分に合ったスタイルで片付けることです。でないと、結局は息切れして長続きせず、リバウンドする結果になってしまいます。
2-7.不用品の処分法
不用な品を処分するだけで、お部屋は片付きます。「いつか使うかも」と思う品は、期間を決めて処分するかどうか決断しましょう。使うかもと思っても、結局、使わないケースが大半です。
不用品は、引き取ってくれる会社もあります。まだ使えるようであれば、買い取ってもらうことも可能です。自治体のゴミ収集では引き取ってもらえない品があるときには、相談してみましょう。
3.部屋を綺麗に維持するコツ
1の項で、片付かない状態になる理由として3つをあげました。ということは、これら3つの逆のことをする。これが綺麗な部屋を維持するコツです。
要するに、
- 物を部屋に入れない
- 不要な物は処分する
- 散らかる前に片付ける
の3つ。綺麗な部屋を維持するための大原則です。
もう少し具体的なお話をします。
3-1.必要以上に購入しない
入ってくる物の量が多ければ、物はどんどん増えていくのは当然です。ましてや、物を処分しないと、輪をかけて物が増えてあふれてしまいます。衝動買いをする傾向にある人は、その場はグッとがまんして、お部屋に戻ってから考えるようにしてはどうでしょうか。意外に冷静になり、買いたい衝動が治まります。
女性の場合、化粧品の試供品などを持ち帰る方が多くいるようです。経験はありませんか?結局使わず、散らかってしまうことになります。気をつけましょう。
3-2.部屋の適正量を見極める
お部屋の収納量は、おのずと限界があります。収納量を考えずに物を入れていませんか?片付けて綺麗になった状態が、あなたのお部屋の適正量です。1つ入れたら、不用な品を1つ出すことを心がけて、綺麗な状態を維持してください。
3-3. 人を呼ぶ機会を増やす
直接の片付け法とは異なりますが、人を招く機会を増やすと、部屋を綺麗にできます。部屋に人を招くということは、必然的に部屋を片付け掃除をすることになるからです。汚い部屋に招いても、気にならないという人は別ですが。
ただし、毎日のように招くと、慣れもあってめんどうになり、片付けなくなってしまいます。せいぜい、1週間に1回程度がいいでしょう。
4.まとめ
片付けてもリバウンドしてしまう方のために、リバウンドしないための片付け法と、綺麗に持続するためのコツを紹介しました。片付け方は7つ、維持するためのコツでは3つにポイントをまとめています。
片付け方にしてもコツにしても、よく指摘されることと大きく変わっているわけではありません。
重要なことは、リバウンドしないという強い意志をもち、自分でできることから始めることです。片付けが習慣になり、億劫(おっくう)だと思わないようになれば、あなたの部屋が散らかることはないでしょう。リバウンド防止策は、成功です。