外壁リフォームにはどんな種類があるの？ 見た目を変えることは可能？

１．外壁のリフォームの種類とは？

この項では、一般住宅で行える外壁リフォームの種類についてご紹介します。
外壁リフォームをすることで、より暮らしやすい家になる場合も多いのです。

1-1．塗り替え

文字通り外壁の塗料を塗り替えるリフォームです。
木造モルタルの外壁のリフォームに多く使われます。
現在は塗料も進化して塗るだけで防水効果や断熱効果があるものもありますが、塗装に熟練した職人の腕が必要なことも多いでしょう。

1-2．サイディング

今ある外壁の上から木質系、窯業（セメント）系、金属系の外壁材を張るリフォームです。
外壁を壊すことなく全く別の外壁のようになるリフォーム方法で、一時期は「新築そっくりさん」などの名称で工事が行われていました。
外壁自体が傷み、塗り替えでは対応しきれないときも、業者からすすめられることがあるでしょう。
塗り替えよりは工賃は高くなりますが、断熱効果もアップして光熱費が安くなる可能性もあります。

1-3．タイル張り

タイル張りとは、外壁にタイルを張るリフォーム方法です。
外壁タイル張りは見た目が良いだけでなく、水や紫外線にも強いので外壁の寿命が格段に長くなります。
初期費用は前述した２つの工法に比べて高額ですが、その後のメンテナンス費用まで考えると、結果的には安くつく場合もあるでしょう。
大胆なイメージチェンジができるので、長く住むために徹底したリフォームをしたいという方や、和風の家を洋風にしたいという方にもおすすめです。
ただし、タイルはサイディングに比べて重いので、外壁がしっかりしていないと重さに耐えきれません。
タイル張りができるかどうか、まずは業者にチェックしてもらいましょう。
場合によっては外壁の補強工事も必要になります。

1-4．ひび割れの補修

外壁のひび割れは、雨漏りやカビの原因になります。
ひび割れが見つかったという場合はまずはそこだけでも補修しましょう。
また、サイディング同士をくっつけている充填剤が劣化をしてボロボロとはがれてくるのもひび割れの一種といえますね。
このような状態を補修する道具はホームセンターなどでも売っています。
とりあえず自分で応急処置をして、後日改めて業者に修理を依頼するという方法もあるでしょう。

２．外壁リフォームの目安とは？

では、外壁をリフォームする目安はあるのでしょうか？
そこでこの項では、外壁リフォームを行ったほうがいい兆候をご紹介します。

2-1．外壁にカビや藻が生えてきた

外壁の塗料が劣化すると、カビや藻などがはえてくる場合があります。
煤煙や土埃などでも壁は黒くなりますが、黒カビは水で洗い流しても落ちません。
また、コケは外壁が澱んだ緑色に変色するのでわかりやすいでしょう。

2-2．塗料や充填剤のはがれが目立ってきた

外壁の塗料がぽろぽろとはがれおちたり、サイディングの隙間から乾いた充填剤がこぼれ落ちるようでしたら、そろそろリフォームをするべきです。
特に、充填剤がはがれおちたのをそのままにしておくと、雨水がそこから浸入して雨漏りの原因になることもあります。
はがれた所は、充填剤で補修しておきましょう。
また、塗料のはがれをそのままにしておくと、外壁自体のひび割れが発生する恐れもあります。

2-3．チョーキングの発生

外壁を手で軽くこすると、白い粉がついてくる場合があります。これがチョーキングと言って塗料の劣化の証です。
だいたい築10年を過ぎたあたりから、チョーキングが出ることが多いでしょう。
これが発生した場合はできるだけ早く業者に壁の状態を確認してもらってください。

2-4．外壁の傷みを放置しておくと……？

外壁の傷みを放置しておくと外壁の劣化が内側にまで及んできます。
外壁と内壁の間には木材や断熱材が挟まれていますが、それらも一緒に劣化していくでしょう。
さらに雨水がしみこむと「壁からの雨漏り」となって家全体に影響が出る可能性があります。
その上断熱材にカビが生えたりすれば、カビの胞子が家じゅうに漂って健康にも影響が出るかもしれません。

３．リフォーム業者を選ぶ際の注意点

では最後に、リフォーム業者を選ぶ注意点をご紹介します。
リフォームを行っている会社はたくさんありますが、それぞれに特色があり、中には依頼してはいけない会社もありますから、注意しましょう。

3-1．値段は目安にひとつに過ぎない

外壁は家を守る鎧のようなものです。この鎧がいい加減な造りであったら家の寿命は格段に短くなるでしょう。
外壁リフォームの業者の中には「安さ」を売り物にしている業者も少なくありません。
しかし、まっとうな努力で価格を下げているのならよいのですが、塗料をケチったり、いい加減な工事をして工期を短縮したりして工賃を安くあげている業者もあります。
工賃の安さは魅力ですが、安ければよいというわけでもありません。
特に塗り直しを依頼する場合は、塗料を一定の厚さに塗らないと、うたわれている効果が発揮できない場合が多いです。
優良な業者ならば、このくらいの壁ならこの程度の塗料が必要です、と教えてくれるでしょう。

3-2．実績は大切

外壁のリフォーム工法は日々進化しています。
一例をあげると、サイディングです。かつては新築の家に使うか、壁を作りなおす大規模なリフォーム工事にしか使われませんでした。
しかし今は、外壁の上から張り付ける薄くて軽い商品も出てきたので、リフォームの主流のひとつになったのです。
ですから、工務店によって得意なリフォーム方法と不得意なリフォーム方法があるかもしれません。
できるだけその業者が得意とするリフォーム方法で工事を行うように心がけましょう。
業者の心当たりがないという場合は、住宅を買った際のハウスメーカーや工務店に連絡をすれば業者を紹介してくれる場合があります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回は外壁リフォームの種類についてご紹介しました。
まとめると

• 外壁リフォームは塗りなおしやサイディングなどの種類がある
• ひび割れや充填剤の補充程度ならば素人でも行える
• 業者は値段だけで選ばないほうが良い

ということです。外壁の劣化は一番わかりやすいので、素人でもリフォーム時がわかりやすいというメリットがあります。
しかし、その反面詐欺まがいの業者に目をつけられやすい個所でもあるでしょう。
一時期よりは少なくなりましたが、それでも飛び込みで「あなたの家の外壁は大変傷んでいる、今ならキャンペーン中で安くリフォームできる」といった営業をかけてくる業者がいます。
しかし、本当に優良な業者はそのような営業はしません。きちんとしかるべきところに広告を打つでしょう。
このような営業をかけられた場合は、ドアを開けずに対応して早々に退散してもらってください。
業者は納得いくまで説明をしてもらってから依頼をすることが大切です。