ウッドデッキを自作したい。木材の種類はどんなものがあるの?

オシャレで用途の広いウッドデッキは、一戸建てを作る際に取り入れたい人気のエクステリアです。
また、ウッドデッキはそれほど複雑な構造をしていないので、DIYで自作する方もいるでしょう。
そこで、今回はウッドデッキの材料として使える木材の種類についてご紹介します。
ウッドデッキというくらいですから、材料は木材なのですがどのようなものを選べば長持ちするのでしょうか?
また、扱いやすさや値段も比較してみます。
ウッドデッキをDIYで作りたいという方は、必見ですよ。

1.ウッドデッキとは?

ウッドデッキとは、主に1階に作られる木製のテラスのことです。
日本の伝統的な家屋にも、「縁側」という内と外の中間部分が作られることがあります。
その縁側が大きくなったものといえば、年配の方にもイメージしやすいでしょう。
ウッドデッキは、アイデアしだいでいろいろな使い方が可能です。
たとえば、子どもの遊び場にしてもよいですし、ガーデニングを楽しむのもよいでしょう。
また、簡易的な屋根をつけてテーブルセットを置いて、第二のリビングのように楽しんでいる方もいます。
日当たりがよい場所ならば、春や秋は格好の憩いの場所になるでしょう。
ですから、庭よりも使い勝手のよい場所として人気も高いのです。

2.ウッドデッキはDIYで作成可能なの?

ウッドデッキの作成は、決して難しいものではありません。
土台作りさえしっかりとしていれば、後は板を並べていくだけです。
ですから、経費を浮かせるためにDIYでウッドデッキ作りを行う方もいるでしょう。
また、ウッドデッキ作成に必要なものがセットになったキットなども販売されています。
ただし、ウッドデッキを自作したい方は作成予定地の土地の地盤をよく調べてください。
地盤がしっかりしていないと、せっかく作ったウッドデッキが早々に傾いたり、崩壊したりしてしまいます。
ウッドデッキは地盤のしっかりしたところに作りましょう。
地盤が柔らかいという場合は、整地だけでも業者に任せるとよいですね。

3、ウッドデッキに使われる木材の種類とは?

この項では、ウッドデッキに使われる木材の種類をご紹介します。
高価なものから安価なものまでいろいろとありますが、いったいどのようなものがあるのでしょうか?

3-1.天然素材か?人工素材か?

ウッドデッキというからには、材木は天然木と思っている方も多いでしょう。
しかし、ウッドデッキ用の人工素材というのもあります。
樹脂を木材の形に作った樹脂木や、樹木のチップをプラスチックと混ぜて固めた人工木などが有名です。
人工素材のメリットは安価であることと、形が天然木に比べると自由になりやすいということ。
土地の形によっては、材木を複雑な形にカットしなければならない、ということもあるでしょう。
そのような場所では、人工素材の方が適しています。
また、「できるだけお手入れの手間を省きたい」という方にも、人工素材の方がよいでしょう。
しかし、「せっかくウッドデッキを作るならば、天然素材を使いたい」という方も多いと思います。
次の項で、天然素材の種類をご紹介しましょう。

3-2.ソフトウッドか、ハードウッドか?

では、次に天然素材についてご紹介しましょう。
天然素材というのは、無垢(むく)材のことです。
しかし、一口に木材といってもいろいろな種類があります。
ウッドデッキ用の木材はソフトウッドとハードウッドの2種類に大きく分けられているのです。
ソフトウッドというのは、文字どおり柔らかい木のこと。
SPFやレッドシダーなどが代表例です。
柔らかい木材は、加工が容易で安価。
そして、節が多いので独特な味わいがあります。
日本では昔から、家具などに加工されてきたスギやヒノキもソフトウッドに分類されるのです。
一方、ハードウッドというのは、文字どおり硬い木のこと。イタウバ、ウリンなどが有名です。
ハードウッドは主に東南アジアから運ばれてきた材木で、加工が難しく釘(くぎ)なども打ちにくいでしょう。
どちらかといえば、上級者向けの木材です。
しかし、その分腐りにくく長期間持つというメリットもあります。

3-3.ウッドデッキに使う天然素材はどちらがお勧め?

ウッドデッキは、基本的に屋外にあるエクステリアの一種です。
ですから、雨ざらしになることが前提になります。
そのため、ウッドデッキに使う木材はソフトであってもハードであっても、防腐剤などを塗って使うのです。
しかし、ソフトウッドは木の性質上どうしても、耐久性は低くなります。
また、ウッドデッキの大敵は湿気だけではありません。
シロアリもウッドデッキが大好物。対策を立てなければ、あっという間にボロボロに食い荒らされてしまうかもしれません。
また、特に問題がない場合でも、ソフトウッドは1~2年おきにメンテナンスをしなければ、寿命が5年以内といわれています。
一方、ハードウッドの方は、木材自体の値段はソフトウッドよりも高いでしょう。
販売店によっては、かなりの価格差があるかもしれません。
しかし、ハードウッドの方は耐久性が高く、シロアリなどもつきにくいです。
ですから、トータルで見ればハードウッドの方がお得ということもあるでしょう。

4.ウッドデッキの木材の選び方?

では最後に、ウッドデッキの木材の選び方をご紹介しましょう。
ぜひ参考にしてみてください。

4-1.値段で決める

せっかく自分でウッドデッキを作るのですから、できるだけ安価で作りたいと思う方もいるでしょう。
しかし、値段を重視し過ぎた結果耐久性が低ければ、すぐにダメになってしまいます。
安ければ安いほどよい、という決め方でなく値段の上限を決めましょう。
「ここまで出せる」という金額を設定していれば、いろいろな選択肢があります。
たとえば、材木にそれほどお金がかけられなくてもメンテナンス費用をこつこつためていけるという方は、ソフトウッドでもよいでしょう。
また、最初にある程度まとまったお金が出せるという場合は、ハードウッドがお勧めです。

4-2.ウッドデッキを造る場所によって選ぶ

ウッドデッキを造る場所によっても、耐久年数は変わってきます。
たとえば、日当たりのよい乾いた場所にウッドデッキを造った場合は、湿気による被害も少ないでしょう。
逆に、日当たりの悪い湿気がたまりやすい場所にウッドデッキを造る場合は、寿命が短くなる可能性があります。
さらに、雨の多さや台風の上陸のしやすさなども考慮に入れましょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、DIYでウッドデッキを造る際の木材の種類についてご紹介しました。
ウッドデッキは人気のエクステリアですので、材料の種類もたくさんあります。
ですから、「どれにしようか迷ってしまう」という方も多いでしょう。
でも、よいものを作ろうと思うのならば、やはりある程度のお金はかかります。
ウッドデッキの大きさにもよりますが、テーブルといすを置けるくらいの広さのものを作りたいと思ったら、よい材料を使えば専門業者に依頼した方が安くつく場合もあるのです。
ですから、「絶対に手作りにしたい」と心に決めている方以外は、DIYは手段のひとつと考えて、いろいろなプランを立ててみましょう。
業者によっては、複数のエクステリアを作ればお得に施行してくれるというところもあるかもしれません。