地震に備えたガラス対策を解説!今すぐできる対策方法はコレ!
「最近大きな地震が多いので、地震対策をできる限りしておきたい」という人は多いことでしょう。家具を壁に固定したり、防災用品を用意したりする人もいると思います。しかし、意外に忘れられがちなのがガラスの地震対策です。大きな地震が起こるとガラスが割れて、ケガをすることもあるでしょう。
そこで今回は、ガラスの地震対策を紹介します。
この記事を読めば、今すぐできる地震対策の方法も分かるでしょう。ガラスの地震対策を知りたい人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ガラスの地震対策が重要
この項では、地震が起きるとガラスがどれほど危険になるかということや、対策の重要性を紹介します。
1-1.大地震が起こるとガラスが割れる
大地震が起こると、建物全体にひずみが生まれます。ひずみが大きくなれば、ガラスがそのひずみに対応できなくなって割れてしまうでしょう。震度が大きいほどガラスが割れる可能性が高くなり、高層ビルの下などでは割れたガラスが歩道や道路に降り注ぐこともあります。阪神淡路大震災では、けがをした人の約1割がガラスによる被害だったそうです。また、建物のひずみがない程度の揺れでも、揺れによって飛んできたものが当たり、ガラスが割れることもあるでしょう。
1-2.割れたガラスは凶器になる
一般的なガラスは、鋭角に割れて飛散します。尖っているガラスが勢いよく割れて散らばれば、その上を歩くことはできません。また、勢いよく飛んできた破片が突き刺さることもあるでしょう。高所からガラスが落ちてくれば大変危険です。
1-3.ガラスの地震対策は重要
私たちの周りには、窓をはじめとしてガラスがたくさんあります。大地震に備えてガラスの地震対策は重要です。特に一般的なガラスは対策をしないと、震度6以上の地震では凶器になることでしょう。
2.高いところにある一般的なガラスは対策が必要
建物に使われているガラスには、一般的なガラス・強化ガラス・網入りガラスなどがあります。強化ガラスや網入りガラスは、一般的なガラスより割れにくく、割れても飛散しにくいものです。ですから、一般的なガラスから対策を行いましょう。特に、高いところにある一般的なガラスや、コーナーでL字型に合わさっているガラス、一般的なガラスを用いた大きなガラス窓などは、至急対策が必要になります。
3.ガラスの地震対策方法
この項では、ガラスの地震対策方法を紹介しましょう。
3-1.ガラスの種類を変える
一般的なガラスを、強化ガラスや網入りガラス、二重ガラスに交換することで、割れにくくなります。新しい建物では、大きな窓ガラスやコーナーの窓ガラスは、強化ガラスや二重ガラスといった地震対策をしていることが多いでしょう。しかし、古い建物は一般的なガラスが使われていることもあります。前述したように、大きなガラスほど地震で割れたときの被害が大きくなるので、可能な限り早く交換しましょう。
3-2.ガラス飛散防止フィルムを貼る
ガラス飛散防止フィルムは、ガラスが割れた際に飛び散りを防止するフィルムです。これを貼ることで、ガラスが割れにくくなり、割れても飛び散りを最小限に抑えることができるでしょう。地震だけでなく、防犯対策にもなります。フィルムにはたくさんの種類があり、フィルムが厚いほど効果も高めです。今すぐガラスを交換することが難しい場合、ガラス飛散防止フィルムを使いましょう。
3-3.厚手の手袋や靴を用意する
どれほど対策をしても、ガラスが割れることを完全に防ぐことはできません。万が一ガラスが割れたときに備えて、耐切創(たいせっそう)手袋や、靴を用意しておきましょう。そうすれば、ガラスが割れて破片が飛び散っても、ケガを防ぐことができます。耐切創手袋は、ホームセンターで購入可能です。
3-4.ガラスの周りに固いものを置かない
ガラスの周りに、固くて重いものを置かないようにしましょう。そうすれば、地震が起きてものがぶつかってもガラスが割れることを防ぐことができます。また、台風対策としても有効です。
3-5.大きなガラス戸にはカーテンをつける
ガラス飛散防止フィルムに加えて、カーテンをつけるのも有効です。カーテンがあれば、ガラス飛散防止フィルムを貼っていてもガラスが砕けた場合、ガラスの飛び散りを最小限に抑えることができるでしょう。
3-6.避難経路の再確認
地震が起きた際の避難経路に、ガラスが落ちてくる危険性がある場所がないか確認しておきましょう。強化ガラスの丸い破片でも、高所から落ちてきたら危険です。
4.ガラスの地震対策に関するよくある質問
この項では、ガラスの地震対策に関する質問と回答を紹介します。
Q.強化ガラスや網入りガラスは割れても安心でしょうか?
A.強化ガラスや網入りガラスは割れても丸い破片になりますが、危険性が全くないわけではありません。
Q.地震に最も強いガラスはなんですか?
A.二重ガラスが最も強いガラスになりますが、どんなに大地震でも割れないわけではありません。
Q.開閉が可能な窓と、はめ殺しの窓と、危険が高いのはどちらでしょうか?
A.はめ殺しの窓のほうが地震が起きた際の危険も高めです。優先的に対策しましょう。また、はめ殺しの窓が古く劣化している可能性がある場合、ガラスが枠ごと落下する可能性があります。
Q.ガラスが割れた場合の対処方法を教えてください。
A.耐切創手袋をはめ、大きな破片から始末しましょう。細かい破片はホウキとチリトリを使って集めてください。掃除機を使うとガラスの破片でホースが切れることもあります。
Q.避難する際にガラスに関する注意点はあるでしょうか?
A.ガラス張りのビルの近くを通らないようにしてください。余震が起こるとガラスが降ってくる可能性があります。
まとめ
今回は、ガラスの地震対策を紹介しました。ガラス窓はもちろんのこと、ガラス戸がはまった家具やドアなどにも対策が必要です。対策をしておけば、地震だけでなく台風などの自然災害が発生したときも、ガラスの割れを防ぐことができるでしょう。