ダニの退治方法や予防対策を解説。自分でできる有効な方法はこれ!!

ダニは、私たちの身近に潜んでいる目に見えない小さな害虫です。ダニの死骸もアレルギーの原因となるため、ダニ退治や防ダニ対策に力を入れている人もいるでしょう。しかし、ダニ対策や予防方法として広く知られているものには、実際には効果が薄いものもあります。
今回は、正しいダニ退治の方法や予防方法を紹介しましょう。

  1. 家の中に潜むダニの基礎知識
  2. ダニ退治の方法
  3. ダニの予防対策
  4. ダニ退治に関するよくある質問

この記事を読めば、ダニ退治や予防方法に悩むことはありません。ダニ対策に悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.家の中に潜むダニの基礎知識

はじめに、家の中に潜むダニの種類やダニが与える健康への影響などを解説します。

1-1.家の中に潜むダニの種類

ダニには、チリダニ・ツメダニ・マダニなどの種類がいます。この中で家の中に潜むダニはチリダニとツメダニです。チリダニの大きさは0.3㎜、チリダニの大きさは0.5~0.8㎜なので、肉眼では見えません。チリダニは人を刺しませんが、フンや死骸がアレルギーの原因となります。ツメダニは人を刺し、フンや死骸はチリダニと同じようにアレルギーの原因となるのです。マダニは野山に生息し、家の中には発生しません。

1-2.ダニが健康に与える影響

前述したように、ダニは人を刺します。刺された後は赤くはれてかゆみが10日ほど続くでしょう。また、前述したようにフンや死骸はアレルギーの原因になります。ハウスダストアレルギーと診断された場合、家の中にダニが発生している可能性があるでしょう。

1-3.ダニが発生しやすい場所

ダニは、人の髪の毛や皮膚の切片をエサにして生きています。また、湿って適度な暖かさのある場所を好むので、布団やカーペット・タタミ内に発生することが多いでしょう。特に、タタミの上にカーペットを敷いていると湿気の逃げ場がなく、ダニが発生しやすくなります。さらに、布団を敷きっぱなしにしている場合も同様です。また、ぬいぐるみにも発生する可能性があります。

1-4.ダニが発生しやすい時期

ダニは高温多湿の環境を好むので、6月から数が増え始め10月くらいまでピークが続きます。ただし、現在の住宅は気密性が高く1年を通して温度や湿度がたもたれやすいため、一度ダニが発生するとなかなか数が減りにくいこともあるでしょう。

2.ダニ退治の方法

この項では、ダニ退治の正しい方法を解説します。

2-1.ダニを退治する方法

ダニは生命力が強い生物です。日光に当てたり、洗濯をしたりしても生きたダニを完全に駆除することはできません。また、掃除機でも生きたダニを駆除することはできないでしょう。ダニを駆除するには、熱と乾燥が有効です。そのため、以下の方法を試しましょう。

  • コインランドリーで洗濯をしたのち、乾燥機で乾燥させる
  • 布団クリーニングに出す
  • スチームアイロンを当てる
  • 布団乾燥機を長時間使用してみる

なお、スチームアイロンを当てる場合はアイロンがかけられる素材かどうかを確認し、当て布を用いてください。布団乾燥機は、朝晩2回、3日連続数時間かけるのが効果的です。

2-2.ダニ駆除薬剤やダニ取りシートの使い方

ダニ駆除の薬剤やダニ取りシートも一定の効果があります。ただし、ダニ取りシートは即効性がありません。ダニが発生した後の駆除より、予防目的に使ったほうが効果的でしょう。また、ダニ駆除の薬剤は使い方をよく読んでから使用しましょう。使い方を間違えると、健康に影響が出る可能性があります。

2-3.ダニの死骸駆除は、掃除機が効果的

ダニの死骸駆除には、掃除機での吸引が効果的です。布団の場合、ダニは下半身より上半身に多く集まりがちなので、上半身を特に念入りにかけましょう。特に、薬剤やダニ取りシートを使用してダニを駆除した場合は、仕上げに掃除機を念入りにかけてください。

3.ダニの予防対策

この項では、ダニの予防対策方法を解説します。

3-1.ダニが嫌う環境を作る

ダニは乾燥した環境を嫌います。ですから、布団に湿気がこもりすぎないようにしましょう。布団をこまめに干すのが一番ですが、寝室に風を通すだけでも一定の効果があります。また、布団は敷きっぱなしにしないようにしましょう。布団が干せない場合は、起きてから1~2時間布団を敷きっぱなしにして湿気を飛ばし、その後押入れにしまってください。

3-2.ダニ予防対策グッズを使う

ダニを予防する効果がある薬剤や、ダニ取りシートなどを使ってもダニ予防効果が期待できます。また、高密度織りのシーツや防水加工の施されたシーツも、一定の防ダニ効果があるでしょう。ダニが嫌う環境を作ると同時に、ダニ予防対策のグッズを使用すればより効果的です。

3-3.ダニを予防対策をする場合の注意点

布団を干す場合、勢いよく布団を叩(たた)くとダニの死骸が粉々になり、かえって体内に入りやすくなります。布団についたダニの死骸を落とすならば、優しくなでて落としましょう。また、防ダニの効果のある薬剤を使う場合は、用法・用量を守って使ってください。

4.ダニ退治に関するよくある質問

Q.タタミやカーペットについたダニは、どうやって退治するのが効果的でしょうか?
A.薬剤を使う方法が最も効果的です。また、可能ならばカーペットは定期的に洗濯や高温乾燥しましょう。

Q.ぬいぐるみのダニ退治は、洗濯の後高温乾燥が効果的ですか?
A.はい。また、ぬいぐるみは透明のビニール袋に入れて保管しておくと防ダニに効果的です。

Q.マダニが家の中にいましたが、なぜでしょうか?
A.一番可能性が高いのは、野山で服や肌にダニがつき家の中に持ち込まれたケースです。犬や猫を飼っている場合は、ペットの体について家の中に入りこむ可能性もあります。

Q.ダニ退治はどのくらいの頻度で行ったほうがいいでしょうか?
A.生きているダニがいる可能性がある場合は、1週間くらい集中的にダニ対策をした後、掃除機を毎日入念にかけてください。日々のお手入れは、1か月に1度くらいずつダニ予防対策を行い、毎日掃除機をかけるのがおすすめです。

Q.ダニは、清潔にしている部屋でも発生しますか?
A.はい。どのような家でも発生する可能性があるので、清潔だからと油断しないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は、ダニ退治の方法やダニ予防対策について解説しました。ダニは目に見えない分、体に影響が出るまで発生していることが分からない可能性もあります。ですから、日々予防対策を心がけましょう。また、自力での退治が難しい場合は、布団クリーニングやハウスクリーニングを利用してください。