原付を処分する方法や注意点は? 廃車・リサイクルのコツを解説!

「もう乗らなくなった原付を処分したいけど、どんな方法があるのだろう」「原付を廃棄するときの注意点を知りたい」などと、お考えではないでしょうか。不要になった原付でも、まだ十分に乗ることができる状態なら、買取してもらえる場合があります。最適な方法を選ぶためにも、まずは、原付を処分する方法を詳しく理解することが大切です。

そこで今回は、原付を処分に出す方法や注意点について詳しく解説します。

  1. 原付を処分する前に確認すること
  2. 原付を処分する方法には何がある?
  3. 原付を買取に出す方法
  4. 原付を自分で売る方法
  5. 原付を処分するときの注意点
  6. 原付の処分に関するよくある質問

この記事を読むことで、原付の処分方法についてよく分かり、きちんと処分できるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。

1.原付を処分する前に確認すること

最初に、原付を処分する前に確認しておくべきことを見ていきましょう。

1-1.原付の種類や状態をチェックしよう

原付の主な種類や状態をチェックしてみましょう。状態によっては、買取してもらえるものもあるでしょう。原付には、以下のような種類があります。

  • スクーター:気軽に乗ることができてファッション性が高く、女性の利用者も多い
  • 宅配バイク:ピザや寿司(すし)などのデリバリー用のスクーターで、運転席上部に雨よけ・後部に収納ボックスを備える
  • 業務用バイク:郵便や新聞・出前などの配達業務に使われ、低燃費と耐久性の高さが特徴

1-2.原付はゴミとして処分できる?

多くの自治体では、原付をゴミとして出すことはできません。居住区の自治体で回収対象外である場合、ほかの方法での処分を考えることになります。たとえば、二輪車リサイクルシステムを利用したり廃棄二輪車取扱店などに依頼したりするなどの方法です。原付には、金属類などリサイクル価値の高い資源が使われています。資源を無駄にしないためにも、できるだけリサイクルできる方法で処分しましょう。

1-3.原付の廃車手続きについて

原付は、手放すときに廃車手続きが必要です。しかし、廃車手続きは役所に出向く必要があるなど面倒なことが多くなります。廃車手続きは、業者に依頼できることもあるので確認してみるといいでしょう。業者では、廃車手続きが済んでいない原付でも買取してくれるので問題ありません。査定を受け、そのまま買取してもらえば、廃車手続きを自分でしなくて済みます。

1-4.保険会社への連絡も忘れないこと

原付を処分するときは、保険会社への連絡を忘れないようにしましょう。まずは、保険会社の担当窓口に連絡し、解約手続きを進めてください。自賠責保険の解約は、業者に依頼できません。原付を処分しても、保険の解約手続きをしないと保険料が引き続き請求されてしまいます。

2.原付を処分する方法には何がある?

原付を処分する方法を、メリット・デメリットを含め詳しく解説します。

2-1.販売店に下取り・引き取りしてもらう

原付の販売店に下取り・引き取りしてもらえるか確認してみましょう。販売店では、新車への買い替えを促すために、不要になった原付の下取り・引き取りをサービスで行っていることがあります。下取り・引き取りを利用する場合は、買い替えと同時に不要になった原付を引き渡すことになるでしょう。

メリット

  • 買い替えと同時に処分ができる
  • 廃車手続きを同時に依頼できる
  • 買い替えの場合は処分費用が無料となることがある

デメリット

  • 下取り単体では利用できないことがある
  • 下取りではメーカーや対象機種が限られる場合がある

2-2.専門業者に依頼する

原付の処分は、専門業者に依頼することもできます。「廃棄二輪車取扱店」表示のある業者に連絡後、原付を直接業者に持ち込むか出張回収を依頼しましょう。専門業者に依頼した場合の費用は、1台数千円程度です。なお、原付の廃車手続きを同時に依頼した場合は、さらに1台数千円程度の手数料を支払うことになります。

メリット

  • 処分と廃車手続きが同時に依頼できる

デメリット

  • 出張回収ができない業者もある(個人経営店など)
  • 買取できるレベルの原付でも処分費用がかかる

2-3.不用品回収業者に依頼する

不要になった原付は、不用品回収業者で処分できることがあります。まずは、業者に連絡し、見積もりをもらいましょう。見積もりを確認し、引き取り費用・日時などに問題なければ正式に依頼してください。なお、原付は大きさと重量があるため、出張回収(日時・場所指定により業者に回収してもらう)がおすすめです。

メリット

  • 場所・日時指定での回収が依頼できる
  • 状態のいいものは買取になる可能性がある
  • 原付以外の不用品も同時に依頼できる

デメリット

  • 回収費用がかかる(1回数千円程度~)
  • 廃車手続きなどは依頼できないこともある

3.原付を買取に出す方法

原付を買取に出す方法について詳しく解説します。

3-1.買取できる原付の条件は?

以下のような原付は、買取してもらえます。

  • 不具合・故障がない
  • 目立つ傷やへこみがない
  • 年式が新しい
  • 走行距離が5,000km以下程度

3-2.高額買取が期待できる原付とは?

以下の条件を満たす原付は、高額で買取してもらえることでしょう。

  • 人気メーカー(スズキ・ホンダ・ヤマハなど)
  • 走行距離が短い(走行距離1,000km以下が目安)
  • ほとんど新品に近い外観
  • 無事故・無転倒

3-3.原付をできるだけ高く売るコツ

原付をできるだけ高く売るためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 汚れをクリーニングしてキレイにしておく
  • なるべく早く買取に出す
  • 説明書・付属品・カギなどをそろえておく
  • 原付を高額買取している業者に売る
  • ヘルメットなどのオプション品も同時に出す

3-4.原付を買取してくれるところや選び方

原付は、バイク買取専門業者や不用品回収業者などで買取してもらえます。業者に買取を依頼するときは、以下の基準をチェックして信頼できるところを選びましょう。

  • 原付の買取で豊富な実績がある
  • 査定が迅速かつ誠実
  • 査定は無料
  • できるだけ高額買取している
  • 指定日時・場所にて引き取り可能
  • 廃車手続きを依頼できる
  • スタッフの教育が行き届いている

3-5.原付の買取相場を調べてみよう

原付の買取相場は、新品価格の10%程度~となります。原付の買取相場を調べる方法は、以下をご覧ください。

  • 買取業者のホームページや広告の情報をチェックする
  • 買取業者に査定を依頼する(2~3社比較する)
  • ネットオークションやフリマサイトの落札実績を調べる

買取相場は、原付の状態だけでなく中古市場の需要に大きな影響を受けるため、常に変動しています。最新の買取相場を知るために、こまめにチェックしてみてください。

3-6.廃車手続きの確認を忘れずに

業者に原付を買取してもらう場合、廃車手続きの確認を忘れないようにしましょう。業者にきちんと手続きしてもらわないと、税金の請求が来てしまうことがあります。また、何らかの犯罪に使われた場合、所有者として責任を追及される心配もあるので注意してください。廃車手続きはいつ行われるのか、手続き完了後の通知はあるのかなどを確認するほか、廃車証明書のコピーを送ってくれるように依頼してみるといいでしょう。

4.原付を自分で売る方法

原付は、ネットオークションやフリマサイトを利用して自分で売ることもできます。

4-1.ネットオークションやフリマサイトで売る

原付は、ネットオークションやフリマサイトで売ることもできます。業者で買取不可となったり査定金額に納得できなかったりする場合なども、検討してみるといいでしょう。なお、原付は配送料が高くつくため、配送料を落札者負担にしたり近隣に住んでいて直接引き取り可能な人を希望したりすることをおすすめします。

メリット

  • 業者で買取価格がつかなかった原付も出品できる
  • 自分が売りたい価格で売りに出すことができる
  • タイミングや状態によっては思わぬ高額落札もある(ネットオークション)

デメリット

  • 必ずしも売れるとは限らない
  • 廃車手続きを済ませておく必要がある
  • 個人間トラブルが起きやすい(支払いの遅延やクレームなど)

4-2.個人間トラブルを避けるには?

ネットオークションやフリマサイトでの個人間トラブルを避けるためには、以下のポイントを参考にしてください。基本的には、初めてやり取りする人との取り引きとなるため、慎重に進めていきましょう。

  • 出品時に傷やへこみ・塗装ハゲなど欠点をきちんと告知する
  • 落札者制限をかける(悪い評価がついている人や新規入札者を避ける)
  • 付属品やオプションの有無、廃車手続きの時期などを明記する
  • 落札後の支払期日を決めておく(落札後3日以内に指定口座へ入金など)
  • 支払いを確認してからの引き渡しにする
  • 落札後のやり取りで不安を感じたら必ず解決しておく

5.原付を処分するときの注意点

原付を処分する前に、税金の問題や注意点などを確認しておきましょう。

5-1.税金はどうなる?

原付にかかる軽自動車税は、毎年4月1日を基準に算出されます。原付の処分を決めたら、早めに廃車手続きをしておいてください。廃車手続きを行わないまま4月2日を迎えると、1年分の税金を無駄に払うことになるので注意しましょう。なお、原付をすでに手放していても支払い義務が発生し、後日お金が返還されることもありません。

5-2.自分で解体しないこと

原付は、自分で解体しないようにしましょう。原付は、多くの部品が使われており解体に時間や手間がかかります。また、解体しても各パーツの処分を自分で行うことになるでしょう。解体に伴うケガのリスクもあります。原付の解体はせず、業者にそのまま処分を依頼してください。

5-3.悪質業者に注意しよう

悪質業者に注意してください。悪質な業者は、回収後の原付を他人の私有地に違法廃棄したり、きちんと廃車手続きをしてくれなかったりなど、何かとトラブルになりがちです。特に、電話や訪問などを主な営業手段とし、いきなり勧誘してくる業者には注意しましょう。「不要になった原付を無料で回収している」などの甘い言葉に乗ると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。原付の処分は、実績や評判などを重視し信頼できる業者に依頼してください。

6.原付の処分に関するよくある質問

最後に、原付の処分に関するよくある質問に回答します。それぞれ目をとおしておいてください。

Q.メーターの数字が少ないのに走行距離が長いと言われたのですが?
A.メーターは、1回振りきると再度0からカウントする場合があります。見かけは走行距離が短くても、実際にははるかに長いことは、原付の状態を見ればすぐに分かるものです。また、メーターを交換することにより、走行距離がリセットされた可能性もあるでしょう。

Q.家族の原付を代理で処分するときの注意点は?
A.廃車手続きなどは委任状が必要になることもあります。詳しくは、自治体や業者に確認してみてください。また、保険の解約も忘れないように行いましょう。

Q.原付の廃車手続きに必要なものは?
A.廃車手続きには、以下のようなものが必要です。

  • ナンバープレート
  • 標識交付証明書
  • 廃車申告書
  • 印鑑

Q.ローンが残っている原付も買取してもらえる?
A.状況によります。原付の所有者が依頼者と同じなら、ローンが残っていても問題なく買取可能です。ただし、ローン会社の名義になっている場合は、基本的にローンを完済してからの買取となるので注意しましょう。

Q.引き取りになった原付が本当にリサイクルされるか心配なのですが?
A.信頼できる業者に依頼すれば問題ありません。原付には金属類などリサイクル価値が高い資源が使われているため、リサイクルすることで業者の利益にもなるからです。きちんとリサイクルしてもらうためにも、業者選びは慎重に行ってください。

まとめ

今回は、原付の処分について詳しく解説しました。不要になったバイクを処分するときは、なるべく買取・リサイクルに出す方法を考えましょう。まずは、業者に査定をしてもらうことをおすすめします。買取可能なら、処分費用もかからず、楽に処分できておすすめです。また、ネットオークションやフリマサイトで売ることも考えてみてください。なお、原付を処分するときは、廃車手続きと保険の解約を忘れずに行うことが大切です。手続きをしなかったことで、思わぬ損害を受けることがあるので注意しましょう。