引越しごみはこうやって処分する! 知って得する不用品片付け法!
これから夏を迎え、9月になると引越しシーズンがやってきます。引越しを考えている方も多いことでしょう。
引越しの際、困るのが大量に出るごみの片付けです。雑誌や書籍、家具、家電製品などなど、さまざまなものを処分しなければいけません。
普通に考えれば、自治体を利用して処分することになります。しかし、もっと効率のよい捨て方がないのかと考えている方も多いことでしょう。
そこで、今回は引越しにおけるごみを効率的に片付ける方法について中心にご紹介します。
これらの記事を読めば、必ず引越しごみの効率的な処分方法が分かります。引越し作業がグッと楽になるはずなので、ぜひ最後までおつきあいくださいね。
1.引越しのときに出るごみの片付け方
まずは引越しで出るごみにどのようなものがあるかおさらいしておきましょう。
1-1.可燃物
まずは可燃物。可燃物は燃えるごみとして出すことができます。引越しのときに出る可燃物というと、衣類や紙くず。生ごみ、プラマークのないペットボトルなどが上げられるでしょう。
1-2.資源
引越しの際に出る資源ごみといえばやはり段ボールでしょう。一見、段ボールは燃えやすそうなので可燃ごみに思えますが、多くの自治体では資源ごみとして回収しています。
そのほかの資源ごみとして代表的なものにはビン・カン、雑誌などの書籍が上げられるでしょう。
引越しの際にはついでにたまった雑誌や読まなくなった書籍を処分することもあると思うので、ぜひ覚えておいてくださいね。
1-3.不要な電化製品
引越しの際によく出るごみというと、不用になった家電製品も代表的なものとしてあげられるでしょう。
特に、エアコンや冷蔵庫などは消費電力の点で古いものと比べると非常に進歩しています。そのため、引越しというタイミングに合わせて買い換えるという方も多いからです。
1-3.大型家具
ベッドやソファ、食器棚などの大型家具も引越しの際に不用となりがちな品目でしょう。というのも、大型家具は運搬が大変なので自力で引越しを行う方にとってはネックになるからです。また、引越し先によっては家具の形状や大きさなどが合わないということもあるでしょう。
1-4.そのほか
そのほかにも、人によってさまざまな不用品が出てくると思います。たとえば、キッチン用品なども多いでしょう。
フライパンや鍋など、同じような大きさのものなのについつい買ってしまう。料理が好きな人なら誰しもが経験したことのはず。しかし、結局は1種類で足りてしまい、意外と使わないということも多いのです。そのため、スペースを広げるために、不用なキッチン用品を処分する人もいるでしょう。
2.引越しごみの片付け方(自治体編)
2-1.可燃物の捨て方
可燃物は透明、または半透明のごみ袋に入れて可燃ごみとして出します。
特に注意することなどはないのですが、強いていうのならば大量に出す場合には『有料』となるので注意が必要です。
なんで同じごみなのに量を多く出しただけで有料になるのかと疑問に思われるかも知れません。では、なぜ有料になるのでしょうか。それは、ごみ収集車のキャパシティーを超えると、予定どおりの収集を行えなくなるためです。
通常、ごみ収集車は1,5トン~2,0トン程度の積載量があります。そして、1つの区画を収集したころにはパンパンに詰め込まれた状態になるのです。普通の状態でもギリギリなのに勝手に大量に出してしまうと、ほかの区画などでの収集が遅れることとなります。結果として多くの方に悪影響が出てしまうのです。
どのくらいが大量なのか、という点についてですが、これは各清掃事務所で基準が異なります。より細かくいえば、区画で基準が異なる場合もあるはずです。気軽に地域の清掃事務所に尋ねてみましょう。
2-2.資源の捨て方
資源は、ヒモなどで縛った上で資源ごみの日に集積所へと出すのが一般的です。ただし、資源ごみに分類される中でも『小型家電』と呼ばれる分類に入るものは、普通の回収は行われていません。小型家電は多くの自治体で『回収ボックス』というものを特定の施設に設置し、そこへ持ち込んでもらうことで回収しているのです。
設置場所は市民センター・区民センターが一般的でしょう。しかし、自治体によっては専用の窓口を設けて回収していることもあります。たとえば新宿区の場合、新宿区役所の七階にある『ごみ減量リサイクル課』に持ち込むことで係員に対応してもらえるのです。
小型家電には以下のようなものがあります。
- 携帯電話
- デジタルカメラ
- ポータブルビデオカメラ
- 携帯音楽プレーヤー
- 携帯ゲーム機
- ポータブルカーナビ
- 電子辞書
- 電卓
- リモコン
- ACアダプター
資源ごみは無料で回収してもらえます。積極的に依頼してみてください。
2-3.電化製品の処分法
電化製品の処分は家電製品の種類によって処分方法が変わります。
1つ目は粗大ごみとして処分する家電製品。電子レンジやストーブ、空気清浄機などのほとんどの家電製品は粗大ごみとして捨てることとなります。ただし、一部の小型家電は資源ごみとなるので粗大ごみでは捨てられないこともあるので注意しましょう。
粗大ごみの出し方は簡単です。粗大ごみセンターへ電話するかインターネットから依頼を行い、指定場所に出しておくだけ。その際、粗大ごみであることを示す張り紙をしますが、自治体によって変わるのでしっかりと尋ねておきましょう。
2つ目はリサイクルが必要な家電製品。リサイクルが義務づけられている家電製品は4品目で『エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機』です。これらの4品目はほかの家電製品と違い、粗大ごみとして捨てることができません。
自治体を利用して処分する場合には、郵便局でリサイクル券を購入する必要があります。リサイクル券を購入したら、各自治体の指定取り引き場所に持ち込みましょう。
2-4.大型家具の捨て方
大型家具を自治体で捨てる場合には主に2種類あります。一般的な方法は粗大ごみとして捨てる方法です。出し方としては家電製品と同じよう、粗大ごみセンターの指示に従いましょう。
2つ目の方法は可燃ごみとして出す方法。といっても、そのまま可燃ごみで出しても引き取ってもらうことはできません。そこで、家具を解体し、小分けにして出すことによって可燃ごみとして引き取ってもらうことが可能です。
とはいえ、解体したとしてもあまりに量が多い場合や大きい場合には引き取り拒否されることもあります。また、自治体や作業員によってはルールに厳しく、引き取ってもらえない場合もあるのであしからず。
ですから、力のある男性がいる場合には大きな部分を折ってもらう。あるいは、のこぎりなどで30~50センチメーター程度までには小さくしておいておくとよいでしょう。
2-5.自治体を利用するメリット
自治体を利用するメリットは、まず確実に収集してもらえることが挙げられるでしょう。後述しますが、リサイクルショップなどを利用した処分では、引き取りを拒否されることもあります。その点、しっかりとルールを守れば確実に引き取ってもらえるのはメリットといっても過言ではありませんよね。
また、ものによってはタダで引き取ってくれるのも大きなメリットです。代表的なのは可燃物や資源ごみですが、場合によっては粗大ごみであっても指定の場所に自力で持ち込むことによって無料で引き取ってくれることもあります。自治体によって違うので、確認してみましょう。
3.引越しごみの片付け方(引越し業者編)
3-1.業者が回収してくれるものとは?
引越しを行う際には、引越し業者に不用品処分をお願いすることが可能です。基本的には、一般家電や家具などの粗大ごみ、あるいは特定家電(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)などが多いようでしょう。
3-2.メリットとデメリット
メリットといえば、やはり手間や労力を省けるという点でしょう。
普通に自治体を利用して処分しようとすると、回収場所への運び出しやリサイクル券の発行など、手間や時間がかかってしまいます。引越しをするときというのは何かと忙しいはずですし、大きなメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、引き取ってもらえないものもあるという点です。たとえば引越し業者大手のサカイ引越センターでは以下のようなものは引き取りができません。
- 生ごみ類
- 仏壇・仏具
- 金庫
- コピー機
- パソコン
- 危険物
- 注射針
- 薬品類
- 土砂類
- 木材類
- コンクリートブロック
場合によっては二度手間となってしまうこともあるので、事前に引越し業者に尋ねておくことが大切です。
3-3.料金
不用品の状態によっては無料で引き取ってもらえますが、多くの場合は料金がかかります。よくある不用品で例を挙げるので、ぜひ覚えておきましょう。
- ベッド……4,000円~5,000円
- テーブル……3,000~4,000円
- テレビ……4,000円~5,000円
- エアコン……4,000円~6,000円
- 冷蔵庫……6,000円~8,000円
- 洗濯機……5,000円~7,000円
3-4.注意点
多くの引越し業者が無料をうたっていますが、真に受けないように注意しましょう。ウソをいっているわけではありませんが、無料引き取りや買取などは基準が非常に厳しく、結局は有料になってしまうからです。
たとえば、家具の場合『購入5年以内』や、『傷や汚れがない』などの条件を満たしたものでなければ合格しません。また、家電製品にいたっては『購入5年以内』や『傷や汚れがない』などの条件以外にも条件が付いてきます。たとえば、『付属品がそろっている』『特定家電(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機)でないこと』『RESマークがある』などです。詐欺とまではいいませんが、過大に宣伝していることが多いこともあるので注意しましょう。
4.引越しごみの片付けで注意すべき家電をおさらいしよう
4-1.家電リサイクル法で定められた『捨てられない』家電
家電リサイクル法という法律があります。これは資源に乏しい日本において、有効的に資源を使うために設けられた法律です。家電リサイクル法では以下の4つの特定家電に関してだけかかわってきます。
- エアコン
- テレビ(液晶、プラズマ、ブラウン管)
- 冷蔵庫(冷凍庫を含む)
- 洗濯機(乾燥機も含む)
4-2.処分方法
処分方法としては主に3つの方法があります。
1つ目はリサイクル券を購入し、自治体のリサイクル施設に持ち込む処分法。ポピュラーではありますが、手続きが面倒なのでおすすめはできません。
2つ目は製造メーカー・販売店に回収してもらう方法です。特にこれといったメリットもデメリットもありません。強いていうならば、新しいものと買い換える際に下取りしてもらえるという点でしょう。買い換えのための処分であれば一考の余地があります。
3つ目は不用品業者やリサイクルショップなど、リサイクル業者に回収してもらう方法です。メリットは不用品回収業者かリサイクルショップかによって大きく変わります。これから詳しくお話ししていくので、ぜひ目を通してみてください。
5.引越しごみの片付け方(リサイクルショップ編)
5-1.不用品のリサイクルについて
不用品はただ捨てるだけが処分法ではありません。売却することも立派な処分法といえます。そして、売却する処分法として最も取っつきやすいのが、リサイクルショップです。
リサイクルショップならどの県でも、どの市でも必ず1つはあります。そのため、手軽に依頼できるのが大きな魅力です。
5-2.どんなものが買取対象か
リサイクルショップの買取対象は需要があるかどうかで決まります。ですから、一般的で人気の高い不用品は買取の対象となる確率が高いといえるでしょう。具体的に買取してもらいやすいものは以下のとおりです。
- 机(テーブル、サイドテーブル、ちゃぶ台、学習机など)
- 椅子(チェア系、ソファなど)
- コタツ
- タンス
- 棚(本棚、食器棚など)
- ベッド
- 布団
- テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- パソコン
- パソコンモニター
- 電子レンジ
- トースター
- 食器
- 調理器具
- 楽器(ピアノや電子オルガン、ギターなどのメジャーなもの)
5-3.依頼方法
リサイクルショップの理法方法は主に2パターンあります。1つ目はオーソドックスに持ち込む方法。2つ目が、宅配便を利用してショップに送る方法です。
ただし、宅配査定に関しては利用できないショップもあるので、注意しましょう。
5-4.メリットとデメリット
リサイクルショップで売却するメリットといえば、やはりなんといってもお金になることでしょう。捨てようと思っていたものが多少なりともお金に替わるのであれば、それはとても有意義なことのはずです。大型テレビや一部の高級家具などは、思わぬ値段になることもありますよ!
デメリットとしては、使い勝手の悪さが挙げられるでしょう。基本的には持ち込みとなるので運搬の手間がかかるからです。とはいえ、宅配サービスがあるのでそれほど気にしなくてもよいでしょう。
6.引越しゴミの片付け方(不用品回収業者編)
6-1.不用品回収業者について
処分の際には不用品回収業者を利用するのもおすすめの方法の1つです。不用品回収業者にはさまざまなメリットがあるので、ぜひ試してみてくださいね。
6-2.メリットとデメリット
不用品回収業者最大のメリットは、利用者が非常に少ない労力で処分を行うことができるということです。なぜかというと、不用品回収業者は主に出張回収を行っています。そのため、重い家具や家電製品であっても自力で野外に持ち出す必要はありません。運搬などをすべて行ってくれます。
また、不用品回収業者は買取も行っているので、状態のよいものならお金に換えることも可能です。もちろん、値段の付かないようなものも、しっかりと引き取ってくれるので二度手間になりません。引越しの際は何かと忙しいですから、これは大きなメリットといえるでしょう。
また、基本的には何でも引き取ってくれるのも大きなメリットの1つ。引越し業者では引き取ってくれないようなものでも、確実に回収してくれるでしょう。
デメリットとしては、買取額の低さです。不用品回収業者は買取専門業者ではありません。さらに、出張には移動費や人件費などがかかるので、どうしても普通のリサイクルショップなどより課は値段が下がる傾向にあります。
確実に高く売れるようなものの場合はほかの手段を検討するのも手の1つでしょう。
6-3.料金について
不用品回収業者は、買取も行っていますが基本的には処分費用がかかります。料金形態とシンプルで、基本料に処分品の単価が上乗せされていく場合がほとんどです。
基本料は3,000円~5,000円程度が一般的でしょう。そして、ここに処分する不用品の値段が加算されていきます。加算される料金は、重さや大きさ、処分品の量で大きく変わるでしょう。
6-4.業者の選び方
不用品回収業者はとても便利ですが、始めやすい業態なこともあり、中には悪徳業者も存在します。トラブルを避ける上でも、しっかりと注意しなければいけません。
そこで、業者を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
まず、絶対に避けてほしいのはHPのない業者です。チラシや看板などの広告だけで依頼するのはよくありません。今時、HPを作成しない業者というのは企業努力を完全に怠っています。上昇志向がないので、仕事も適当なことが多いでしょう。悪徳業者の確率も高まります。
そして、HPがある業者のうち、より優良な業者を選ぶコツはSNSやブログの更新度です。フェイスブックやTwitter、ブログなどで情報を発信しようと努力している業者は、顧客のことをしっかりと考えてる証拠。仕事でも丁寧な作業が期待できるのです。
また、HPを確認する際に、できれば『一般廃棄物収集運搬許可』を得た業者かどうかも確認するとよりベターでしょう。というのも、この一般廃棄物収集運搬許可がなければ不用品回収業を行えないからです。つまり、この許可を受けずに不用品回収を行っている業者は違法ということ。
違法業者に不用品の処分を依頼すると、最悪の場合『廃棄物の処理および清掃に関する法律』に抵触し、罰則対象となります。また、違法な業者に依頼していい仕事を期待するのは難しいですよね。会社概要などの欄に『許可番号』が記載されていますので、必ず確認しておきましょう。
許可番号が正しいかどうかまで確認したい場合は、自治体のHPで確認してください。だいたいの自治体では『一般廃棄物収集運搬許可の一覧』として公開されています。
7.引越しごみの片付けでよくある質問
Q.大量に処分するときはどの方法がおすすめですか?
引越しの際は大量の不用品が出ることも多いはず。どの方法で処分するのがいいかと悩んでいる方も多いでしょう。
さて、おすすめの方法についてですが……何が大量なのかにもよります。たとえば、不要な書類や本などの場合は、普通に自治体に可燃ごみや資源ごみとして出す方法が一番よいでしょう。
しかし、書籍などと一緒に、家電製品や粗大ごみなどいろいろなものが混ざってくると、それぞれの手続きが必要となって大変です。とはいえ、リサイクルショップでも引越し業者でも、すべてを処理できるわけではありません。
ですので、異なる処分方法が必要なものを大量に処分したい場合は、『不用品回収業者』がベターでしょう。
Q.男性の作業員だと頼みづらいのですが、どうすればいいですか?
不用品回収業者は自宅まで出張してきてくれます。これはとてもよいサービスですよね。しかし、一方で住所を知られてしまいますし、実際に家の中に入られてしまうという難点があります。1人暮らしの女性の場合は不安な部分もあることでしょう。
しかし、そのような場合は、事情を説明することで女性作業員を帯同してもらうことも可能です。安心して依頼してください。ただし、女性作業員はそれほど多くは在籍していません。場合によっては帯同することが難しいこともあります。
Q.中身の入った家具でも見積もり可能ですか?
中身を出しておいた方がスムーズに見積もりができます。しかし、中身が入っていても見積もりは可能です。ただし、引き出しなどを開ける必要があるので、見られたくないものが入っている場合は注意しましょう。
Q.壊れた不用品でも買取してもらえますか?
買い取るということは、需要があって転売ができると考えているからです。しかし、壊れたものを好きこのんで買う人はいませんから、当然需要もありません。基本的には有料の回収となります。
ただし、貴金属のように素材自体に価値があるものの場合、一部の部分が壊れていても問題ありません。
Q. 依頼のキャンセル料金は発生しますか?
最低でも24時間前に連絡すればキャンセル料を取らないことが多いようです。
また、当日キャンセルの場合でもキャンセル料が発生しないこともあります。しかし、ガソリン代などがかかるので一般的にはキャンセル料が発生するでしょう。
トラブルを避けるためにも、キャンセルをする際にはしっかりと余裕を持って行ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は引越しにおけるごみの片付け方についてご紹介しました。
引越しは転居届などの手続きや部屋決めなど、いろいろと忙しいはずです。できることなら不用品の処分は素早く簡単に行いたいでしょう。今回の記事を参考にして片付けを行えば、必ずうまくいきます。ぜひストレスのない引越しを成功させてくださいね。