プライバシーを守りたい! 目隠しフェンスの種類と選び方

あなたは、家のプライバシーを守れていますか? 家の周りにフェンスがないときは、目隠しフェンスを導入しましょう。目隠しフェンスは、今では種類も増えているので各家に合わせやすいです。

この記事では、目隠しフェンスについてまとめました。

  1. 目隠しフェンスとは?
  2. 目隠しフェンスの種類
  3. 目隠しフェンスを選ぶポイント

1.目隠しフェンスとは?

「目隠しフェンス」という言葉を始めて聞く方も多いかと思います。そこで、目隠しフェンスについて紹介しましょう。

1-1.目隠しフェンスの特徴

目隠しフェンスとは、玄関やリビング、庭、隣家の前に置くフェンスです。工事内容としては外構工事となります。目隠しフェンスは、一般的なフェンスと違い視線を遮るのに使うのが目的です。全体の高さを1.8cm以上となるのが大半となります。フェンス独立で作る場合もあればブロック塀の上に作ることもあるのです。「目隠しフェンス」という単語は、10年ほど前は「背の高いフェンス」などと呼ばれていました。今ではデザイン性・機能性の向上によって「目隠しフェンス」というカテゴリーが確立しています。

1-2.普通のフェンスとの違い

一般的なフェンスは、ブロック塀の上にフェンスを作って境界線を示すもの。境界線を示すことが一番の目的のため、高さは1mほどで事足ります。目隠しフェンスは、建物の境界線と共にプライバシーを守るのが目的です。そのため、背の高さも2m前後が多くなります。メッシュフェンスをブロック塀や掘りなしで設置するのが多いです。ブロック塀の穴に設置すると施工不良となるのでコンクリートを基礎にして設置します。

1-3.おすすめの高さ

目隠しフェンスは、家の境界線と共にプライバシーを守るのが目的です。人の高さに併せて2m前後が主流となっています。2m以上に設定すると家を覆って圧迫感が生まれるのでおすすめできません。もし、2m以上の高さにしたいときは、庭木や造花によって視線を遮るようにしましょう。緑を取り入れることで見た目もきれいになります。また、目隠しフェンスが4~5mになると風圧で倒れるので注意しましょう。

1-4.どれぐらいの費用が掛かる?

目隠しフェンスの値段は、デザインや大きさ、種類によって価格帯は大きく変わってきます。平均ですが1フェンス1~10万円の価格帯になるのを知っておきましょう。工事費用を含めると5万円ほど掛かります。その点を踏まえて予算を組みましょう。

目隠しフェンスはプライバシーを守るためにも大切なんですね。
はい。道路や隣家との境に設けるのが一般的です。

2.目隠しフェンスの種類

今では、各家のデザインに併せて目隠しフェンスを選べます。その大まかな種類について知っておきましょう。

2-1.ウッドフェンス

きれいな木目が特徴的なウッドフェンスです。自然の風合いが魅力的でレンガ調の家にピッタリなフェンスとなっています。暖かい印象を与えることができて周りの環境にもなじんでくれるフェンスです。腐りにくいのが特徴でアンティークな雰囲気が出せるのもポイント。庭でガーデニングをする人におすすめの目隠しフェンスです。木材の種類も多く色も合わせやすいのが特徴。

  • イペ…ウッドデッキや桟橋にも使われる素材。耐久性と安定性に優れています。
  • エコアコールウッド…人体に無害な薬品と熱処理が行われた素材。耐久性が高くて明るい木目が特徴です。
  • セランガン・バツ…耐久性は落ちるものの、公共工事などでよく使われる素材。独特の焦げ茶色の風味が特徴です。
  • レッドシダー…軽量のため手頃な値段で使えるのがメリットです。フェンスの横板として使われることが大半。

2-2.アルミ製フェンス

一般的な家庭で多く使われる目隠しフェンスです。花壇や門柱とそろえて色、種類を選べるのが特徴となります。光は十分に通して視線は通さない優れた素材です。また、部材を組み合わせることでテラススペースや庭を造れます。さらに、シェードやインターホン、ポストなどのオプションなどデザインの幅が広いです。

2-3.竹垣・つる植物フェンス

和風な建築物と相性のいい竹垣フェンス。耐久性の高い樹脂と色合いのいい天然から選べます。耐久性と共に風通しもいいのが特徴です。気持ちいい庭を造りたいときにおすすめのフェンスとなります。

また、同じ植物を使ったつる植物フェンスもあるのです。つる植物が巻きつきやすい作りになっています。目隠し度は低いですが風通しが良くてデザインもシンプルです。ガーデニングをしている人は見た目・プライバシーの両立ができるので検討してみてください。

2-4.ラティスフェンス

和風・雑木林風が似合う縦格子のラティスフェンス。目隠し度は低いですが風通しと明るさを保ちやすいです。ラティスには樹脂と天然タイプの2種類があります。樹脂の場合は、腐らないため長期間使えるのが特徴です。天然タイプは、耐久性が高い上につるやバラと組み合わせることで目隠し度を上げることができます。

目隠しフェンスには複数の種類があるんですね。
はい。値段だけでなくお手入れのしやすさも考えて選びましょう。

3.目隠しフェンスを選ぶポイント

目隠しフェンスを付けたい! ですが、何を基準に付ければいいのかわからない人も多いでしょう。そこで、目隠しフェンスを選ぶポイントを紹介します。

3-1.プライバシーを守れるようにする

目隠しフェンスを設置するときは、必ず自分のプライバシーを守れるようにしましょう。家や庭でくつろげるように外部からの視線をカットできるようにします。目隠しフェンスを作るときは、堀の高さを合わせて2m前後に設定するのがポイント。高くし過ぎると圧迫感が生まれます。また、庭や家から見たい景観は残せるように設置しましょう。

3-2.家とのデザインを合わせる

「とにかくプライバシーを守りたい」と適当にフェンスと選ぶのはNGです。適当に選ぶと家とのデザインが合わず後悔します。また、フェンスは自分の家だけでなく道路や隣家との境界線です。目隠しをするだけでなく周りの「環境」にも影響します。自分の家と環境がなじむものにしましょう。周りの環境と共に、家のデザインとの兼ね合いも考えます。庭や家の雰囲気に併せて選ばないと不満が大きくなるばかりです。

3-3.目隠しする範囲を決める

目隠しフェンスを作る人には、家の周りすべて覆う人がいます。しかし、家の周りすべてを覆うのはおすすめできません。隣家に囲まれていたら風通しが悪くなる上、フェンスで囲まれると圧迫感も生まれます。家の周りを囲みたいときは、風通しのいいフェンスにしましょう。また、植木など植物を使うことで圧迫感も減少します。庭をすべて囲んでしまうと隣人にも印象が悪いです。植木などの工夫を行って雰囲気を和らげましょう。

3-4.自然光にも配慮する

目隠しフェンスで囲み過ぎると日光が入りづらいです。自然光を取り入れたいときは、隙間が多いタイプにしましょう。また、目隠しフェンスにはすりガラスを入れられるタイプがあります。見せたくない部分にすりガラスを入れるとプライバシーが守られるのです。日光を十分に入れたいときは、検討しましょう。

家との調和も考えて選ぶことが大切なんですね。
はい。洋風の家に合うものと、和風の家に合うものがありますので、よく比較して選びましょう。

まとめ

この記事では、目隠しフェンスについてまとめました。目隠しフェンスは、家の境界よりもプライバシーを守ることが役割のフェンスです。高さも2m前後のものが主流となります。今では種類も増えており家のデザインや目的に併せて選べる優れものです。費用も1枚1~10万円程度で付けられます。家の外構工事・リフォームをするときは検討しましょう。