庭で使える除草剤の効果と安全性を徹底検証
庭の雑草取りは時間がかかるものです。先延ばしになりがちな雑草取りですが、上手に除草剤を使うなら、きれいに庭の手入れができます。しかし、「除草剤」と聞くと「毒物」だと思い、使うのを敬遠する人も多いようです。しかし、最近の除草剤は必ずしも人体に深刻な影響はありません。それでは、除草剤の効果と安全性をご紹介いたします。
1.除草剤の効果
1-1.除草剤で何ができるのか
除草剤は、対象となる植物の成長を妨げるのがその効果の特徴です。ですから、「毒を撒(ま)いている」わけではありません。植物には成長に必要なものがあり、その吸収や機能を邪魔するなら、植物は自然と枯れるのです。もちろん、除草剤の中には毒性の高いものがあるのも事実でしょう。ですから、目的や毒性をしっかりと調べて購入しなければなりません。
1-2.タイプによって異なる効果
除草剤のタイプによって、その効果は異なります。ひとつの例は、植物の機能に働きかけるタイプです。たとえば、光合成や植物の栄養合成の機能を邪魔するタイプが含まれます。植物は光合成を行うことやアミノ酸を合成することで成長しますが、その機能を邪魔するわけです。また、活性酸素を増やすことで植物の機能を弱めるタイプもあります。やがて、根や葉の元気がなくなり、枯れるわけです。
1-3.枯らす対象を指定できる
このように除草剤は、植物の機能を考えて製造されているため、どの植物を枯らすにはどれがよいかしっかり選ばなければなりません。また、雑草をどれほど早く取り除きたいかによっても選ぶタイプは異なるでしょう。早く雑草を枯らすタイプなら、除草剤を撒(ま)いたあと2日ほどで目に見える効果が現れます。また、ゆっくりと植物の機能に影響するタイプでは、2週間ほど時間がかかるケースもあるのです。
2.除草剤の種類
2-1.目的から見た種類
除草剤にはあらかじめ雑草がでないように撒(ま)いておくものと、すでに生えた雑草を除去するものの2つのタイプがあります。雑草ができないために撒(ま)く「雑草予防剤」は、土の中に成分が残るタイプが多いため、植物を栽培するための土壌にはおすすめできません。また、枯らす対象を指定できる除草剤では、芝だけを枯らさずにほかの雑草を枯らすタイプもあります。庭の手入れにはこのタイプが1番おすすめです。とはいえ、庭に畑も作っているなら、撒(ま)く場所には注意してください。
2-2.毒性から見た種類
毒性から考えると、普通の除草剤、毒物に指定された除草剤、劇物に指定された除草剤などの毒性にも段階があります。しかし、通常の庭を対象にした除草剤は、普通の除草剤として人体への安全が保障されているものばかりです。とはいえ、必ずしもペットや作物への影響がないと保障しているわけではありません。ペットとして飼っている犬や猫が庭に行くことが多いなら、ペットにも安全なタイプを選びましょう。一般に、グリホ剤とも呼ばれるアミノ酸の除草剤はペットにも安全です。また、根への影響を与えにくいため、ほかの育てておきたい作物が近くにある場合も、慎重に使えば、悪影響は少ないでしょう。
2-3.自分で作る安全な除草剤
除草剤を使いたい庭に、芝やそのほかの植物がなく、その後も育てる予定がないのなら、自分で除草剤を作るのもおすすめです。濃度を高めにした塩水を作り、撒(ま)いてください。木酢液や食用酢を水でうすめて撒(ま)くのもおすすめです。除草剤ほどの強力な効果を期待できるわけではありませんが、定期的に撒(ま)くことで雑草を少なくできます。また、食用で用いるものであれば人体やペットへの影響も安心です。もし、庭を芝にするのではなく、畑を作る予定もないなら、インターロッキングのブロックなどを敷きつめるのもよいでしょう。外構工事のプロに相談するなら、部分的なブロック工事など賢く庭の敷地を活用するアイディアをもらえるはずです。
3.除草剤の安全性
3-1. 子供や人体への影響
除草剤によって毒性が異なるため、購入や使用前には必ず人体に与える影響は確認してください。とはいえ、ホームセンターなどで手に入る普通の除草剤は、人体には影響がないものがほとんどです。もちろん、目や口に入っても安全というわけではありません。そのため、人体に安全なものでも、除草剤を撒(ま)くときには小さな子供が周りにいないように確かめましょう。風によって近所に運ばれないように注意してください。
3-2.犬や猫などペットへの影響
人体に影響がほとんどない除草剤の場合、犬や猫への影響も心配する必要はありません。人体に影響がないものは、動物テストなどを通じて確認しているからです。とはいえ、どのようなものも過剰な摂取は体に影響があります。また、体のサイズによっても影響の度合いは異なるでしょう。そのため、除草剤がまだ残っている庭にペットが行かないように注意するのは大切です。特に、体の小さなペットが除草剤を撒(ま)いたばかりの場所で遊ばないように注意しましょう。
3-3.ほかの作物への影響
除草剤の中には、植物の機能そのものに働きかけて、成長を阻害するものがあります。そのため、川に除草剤が流れて、自然体系に影響がでないように注意するべきです。土に残留する除草剤は少ないですが、畑などで活用する予定があるなら、除草剤のタイプと土壌への影響の強さをしっかりと確認してください。
まとめ
いかがでしたか。除草剤を選ぶときは、効果や機能、安全性に注意しなければいけません。同時に、人体やペットにも安全な除草剤も多いため、庭の芝をきれいに保つために、除草剤を賢く使うこともおすすめです。除草剤を活用して雑草取りの面倒を少なくできるなら、芝のある庭を拡大したいという方も少なくないでしょう。また、部分的にインターロッキングなどにして、屋外のバーベキューパーティーがしやすい環境にするのもおすすめです。外構工事のプロに相談するなら、適切なアドバイスと必要な予算もしっかり確認できるでしょう。