洗濯機の調子が悪くなる前に知っておきたい寿命と買い替えのコツ

洗濯機の寿命は何年くらいか知っていますか? 寿命を知らずに使い続けていると、突然動かなくなって困るでしょう。洗濯機の寿命を把握して、スムーズな買い替えができるように心の準備をしておくことをおすすめします。

1.洗濯機の寿命は何年くらい?

1-1.洗濯機の寿命は約8年

洗濯機の寿命はタイプによって異なるので一概に何年とはいえません。メーカーによっても、違いがあるようです。しかし、およそ8年が洗濯機の寿命と考えるとよいでしょう。
洗濯機は毎日のように使うもの。急に壊れてしまって洗濯ができないという事態にならないように、7年を過ぎたころから買い替えを意識しておいたほうがよさそうです。

1-2.修理と買い替えで迷うとき

洗濯機を使い続けていると、ちょっとした不具合が生じてくるでしょう。そのときに、修理して使うべきか、新しいものを買うべきか迷う人も多いはず。
修理をすることで寿命が延びるのであれば、修理をおすすめします。しかし、修理費用は意外と高くつくことがあるので注意してください。
そこで、注目したいのが修理に必要となる部品の保有期間です。メーカーは、修理するために部品を一定の期間だけ保有しています。つまり、この期間を過ぎてしまうと、修理をお願いしても受けてもらえない可能性が高いということです。

1-3.保有期間に注意

保有期間は、その製品が製造されなくなってから始まります。メーカーによって期間は異なるのでチェックしてみるとよいでしょう。だいたい6~7年としているところが多いようです。
保有期間を過ぎてしまっていても、部品を保管している可能性も考えられます。ですから、保有期間をオーバーしているからとあきらめずに問い合わせてみてもよいでしょう。ただし、修理ができないと考えて、保有期間が過ぎたら買い替えを検討するのが最善といえます。

2.寿命が近づくと起こりやすい故障とは

洗濯機は寿命が近づくと、どのような故障が起こりやすくなるのか理解しておきましょう。代表的な例をご紹介します。

2-1.コンピューターにエラーが起こる

現在販売されている洗濯機のほとんどは、コンピューター制御で動く仕組みです。当然、コンピューターが故障すると、きちんと作動しません。途中で止まったり、スイッチが反応しなかったりといった不具合が生じるでしょう。
このような不具合が起きたら、エラーコードを確認してください。表示されるエラーコードによって、原因がわかるようになっています。説明書に記載されているはずですから、チェックしてみましょう。

2-2.モーターの劣化

洗濯機にはモーターがついています。そのモーターにより、羽を回して洗濯物を洗うことができるのです。ところが、長く使い続けていくうちにモーターはどうしても劣化してしまいます。すると、洗浄力や脱水力が弱くなってくるのを感じるでしょう。
モーターの劣化が起こりやすいのは、二槽式洗濯機です。

2-3.給水や排水ができなくなる

給水バブルや給水ホースなども、劣化してきます。給水や排水に問題が生じる原因です。特に、全自動洗濯機は給水や排水ができないと動かきません。洗濯を開始したのに気づいたら止まってしまっていたという場合には、給水のバルブかホースに不具合が生じていると考えてよいでしょう。

3.洗濯機の処分方法

3-1.洗濯機は粗大ごみではない

洗濯機は、家電リサイクル法が適用されている家電です。たとえ分解したとしても、粗大ごみとして捨てることはできないので十分に注意してください。
自治体をとおして処分する場合には、リサイクル料を支払って回収してもらう方法が一般的です。ただし、自治体によって取り扱いが異なります。必ず自治体のルールを確認してください。

3-2.不用品回収業者に依頼

洗濯機は不用品回収業者に回収してもらうこともできます。使用できるものでも、故障しているものでも関係なく回収してもらえるところがほとんどでしょう。
地域にある不用品回収業者だけではありません。最近では、インターネットで申し込みをできて、自宅まで査定・買い取りにきてくれる業者も増えてきました。
不用品回収業者を利用するメリットは、なんといっても便利さでしょう。依頼するだけで、面倒な取り外しや運搬もお任せすることができます。日時も融通が利くので、仕事などで忙しい人にもぴったりです。
ただし、不用品回収業者を選ぶときの注意点があります。住宅街を軽トラックで巡回している不用品回収業者を見かけたことがあるでしょう。あのような業者を安易に利用することはおすすめできません。不用品回収業を行うには、許可が必要です。しかし、巡回している業者は無許可で営業している可能性があります。そのような業者は不当な料金を請求してくるだけでなく、不法投棄をしていることがあるのです。

3-3.家電量販店に依頼

家電量販店に依頼することもできます。処分したい洗濯機を購入した販売店、もしくは新しく洗濯機を購入する販売店でリサイクル券を購入して依頼できるのです。リサイクル券の購入に加えて、収集運搬料を支払う必要があります。

4.洗濯機の選び方

最近は洗濯機の種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまうでしょう。そこで、洗濯機を選ぶ際に気をつけるべき点をお伝えします。

4-1.サイズ

基本的に、洗濯機の置き場所は決まっているはずです。防水パンや防水トレーと呼ばれる場所に設置するようになっています。ですから、このスペースに設置できるサイズのものを選ばなければなりません。洗濯機を買いに行く前に、サイズを必ず測っておきましょう。また、給水に使用する蛇口の位置も確かめておいてください。
見逃しがちなのが、運搬経路を通ることができるかということです。設置する場所までにどの経路を通るか考えてください。その経路の幅や高さもきちんと測っておきましょう。

4-2.洗濯容量

容量を決めるときには、どのくらいの洗濯物を洗う必要があるのか考えなくてはいけません。目安として、4人家族で6kgの洗濯物が出るといわれています。
容量が大きいほうがよいのではないか、と考える人もいらっしゃるでしょう。しかし、6kgの洗濯物を容量8kgの洗濯機で洗うと、余分な電気代や水道代がかかってしまいます。省エネを考えた場合、定格容量の8割ほどの洗濯物を洗うとよいでしょう。

4-3.とびらの向き

ドラム式洗濯機を選ぶ際には、とびらの向きに注意しなければなりません。どちらの方向に開閉するのか、設置場所の状況に併せてチェックしましょう。意外と見逃してしまう点でもあります。レイアウトと使用状況をよく考えてください。

まとめ

洗濯機が突然壊れてしまって困らないために、次のことを知っておきましょう。

  • 洗濯機の寿命は約8年
  • 保有期間が過ぎたら買い替えを検討するのが最善
  • 洗濯機は、家電リサイクル法が適用されている家電
  • 粗大ごみとして捨てることはできない
  • 洗濯機は不用品回収業者に回収してもらうことができる
  • 家電量販店に依頼することもできる

処分方法や新しい洗濯機の選び方は、寿命がくる前にじっくりと考えておくことをおすすめします。洗濯機は大きくて処分に困るのものです。効率のよい処分方法を事前に決めておくとよいでしょう。後悔をせずに買い替えをしてください。